.NET Framework 3.0 関連の技術文書公開
本日、以下2つの技術文書の翻訳を公開しました。
Microsoft .NET Framework バージョン 3.0 の導入
https://www.microsoft.com/japan/msdn/windowsvista/general/netfx30.aspx
新たに登場する .NET Framework 3.0 に関して、特にランタイムの視点から、.NET Framework 2.0 との比較や .NET Framework 3.0 を配置・管理するために必要な情報が記載されています。
Open Packaging Conventions のアドレス指定モデル
https://www.microsoft.com/japan/msdn/windowsvista/general/opcadmdl.aspx
Open Pakaging Conventions について、パッケージ内でコンテンツやリソースのアドレス参照をどのように指定するかが解説されています。
Open Pakaging Conventions は the 2007 Microsoft Office system の Office Open XML 形式 (.docx など) で利用されるパッケージ形式です。詳細については "Open Packaging Conventions" を参考にしてください。
「Microsoft .NET Framework バージョン 3.0 の導入」 でも説明されていますが、.NET Framework 3.0 のバージョン アップについて簡単に解説します。
この図は、.NET Framework 3.0 の全体像を示しています。
(※画像をクリックすると拡大表示されます)
.NET Framework 3.0 のリリースにより新たに4つの機能が追加されました。
(これらの機能については、後日詳細に解説していきたいと思います)
ここでのポイントは、共通言語ランタイム (CLR)、基本クラス ライブラリ、開発言語、ASP.NET、Windows フォームなどは、.NET Framework 2.0 のままであるという点です。
これまでの.NET Framework のバージョンアップは、どちらかと言えば、.NET Framework 全体がバージョンアップされるイメージでした。
それに対し、.NET Framework 3.0 は、.NET Framework 2.0 に新たな機能が追加されるといった形でバージョンアップが行われます。
.NET Framework 1.1/2.0/3.0 (RC1) がインストールされた環境のグローバル アセンブリ キャッシュの画面キャプチャです。(※画像をクリックすると拡大表示されます)
例えば、System.Web (ASP.NET) といったコア機能について、バージョン 1.1, 2.0 それぞれ存在しますが、バージョン3.0 は存在しません。
代わりに、新たなバージョン3.0 に関する System.Workflow.Runtime (WF) が存在しています。
したがって、.NET Framework 3.0 が登場しても、.NET Framework 2.0 に関する知識や経験は、これまで通り重要であり、今後より技術情報を充実していきますのでご期待下さい。