【WebMatrix】 ASP.NET の CMS だってオープンソースの仲間
マイクロソフトというと「お金がかかる」、そういうコメントをよく聞きます。でもなんか正しくない認識だと思う。確かにソースを公開しているかというと CodePlex や CodeGallery に公開しているものでなければ公開していないものが多い。でも実際にながーいコードを自分で責任でいじくることができる人は全体からすれば限られていると思います。それから組織内環境でよく使われている .NET の方が案件の単価も高い可能性もあります。
むしろ WebMatrix と関連する IIS Express、SQL Server Compact(SQL Server Express も無償)、ASP.NET Web ページ、.NET Framework のどれをとっても OS 以外は無償なもので組合せが可能です。本当に高度なことをしようとすると確かに有償の Visual Studio が必要だったりしますが、多くの方、特に学びモードのときはそれこそ Visual Studio だって Visual Studio Express という無償版もあります。でも今 必要とされている動的なコンテンツを作ることを学びたいのであれば、これらでも十分勉強ができます。
最近 オープンソース = PHP、Perl、Ruby、Python など言語の名前が聞こえてきます。実はデバッグで中に入っていくことはできるはずですけど、確かに ASP.NET 自身はソース公開していません。でも上記で書いたように ASP.NET 自身はそうでも、その上で動くアプリケーションにはいわゆるオープンソースのものが結構存在し、最近の潮流では ASP.NET 開発をする際にもこうしたアプリケーションを利用することが特に米国ではメジャーになってきています。
DotNetNuke、Umbraco、Orchard。マイクロソフトからはこれら無償 CMS の情報が凄く発信されていると思いますし、これから増加するはずで、Azure も絡めたメッセージが増えていくことは間違いありません。全部 Web PI、WebMatrix で利用可能です。言語が C# を使っているだけの話で、SQL Server(Compact でも Express でもいい)をデータベースとして使用しているだけです。これからここはどんどんマイクロソフトもプッシュしますし、おそらく利用者が急増すると思います。そして、7月からは私の周辺でもこうした話を多く発信していくことになると思います。
こんな状況の中、まずは WebMatrix と一緒に登場した Razor 記法、@で動的な処理(サーバー処理)を記述する以前の ASP(拡張子が.asp)のような仕組みですが、これを解説する無償セミナーをやる予定です。DotNetNuke や Umbraco で今後仕事を増やしたいと思う方はまずはその前提としてこのセミナーを”今”受講いただいておくと必ずや後で役に立つと思います。私たちもそう思って、動的な Web コンテンツを作る勉強をする人も思い浮かべながらこのセミナーの企画をしました。
Tech Fielders セミナー 東京 「簡単、簡潔、スピーディー! WebMatrix を使った ASP.NET Web ページ開発手法」
参加費:無償
マイクロソフト 品川グランドセントラルタワー 31 階 セミナールーム C+D
JR 品川駅 港南口よりスカイウェイにて直結 徒歩 3 分、京浜急行 品川駅よりスカイウェイにて直結 徒歩 6 分
6/17(金) 14:00 ~ 18:00(受付は 13:30 から)
Razor 記法の面白いところは、実は ASP.NET MVC を使った本格的な ASP.NET 開発にそのまま持ち込めることで、以前の ASP → ASP.NET Web フォームのように完全に別のものを学ぶという流れになっていない点です。なので Razor を今 学ぶといいんです。
WebMatrix のセミナーも結構やりましたけど、実際に PHP を使うシナリオも面白いし、勉強のシーンでは凄く使えると思います。でも来ていただいた多くの方の反応はむしろ Razor とか ASP.NET Web ページのもっとしっかりした教材がほしいとか、もう少し応用の効くセミナーをしてほしいというものでした。例えば派遣で仕事をされている方の中からもそういう声が結構ありました。なのでこのセミナーをやります。
ASP.NET の世界でも無償の世界がある、そんな話でした。(*^_^*)
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P.S. なんか色々なフィードバックがあるので、デバッグレベルで確かに ASP.NET の中が見れるのですが、ここでは用語の厳密な話で戦おうとしているのではなくて、ASP.NET の無償の CMS もある点を取り上げたいわけで、タイトルも変更します。