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Microsoft Azure のポイント– 技術革新、品質、料金

このポストは、3 月 31 日に投稿された Microsoft Azure – Innovation, Quality and Price の翻訳です。

今週、サンフランシスコで開催される Build (英語) 会議では、数千人にものぼる世界各国の開発者が一堂に会する予定です。開発者の皆さんがわざわざ飛行機に乗ってまで駆けつけてくださるのは、機内食に目がないからではありません。自分たちが今、プラットフォームの転換期の初期段階にあることを理解し、次世代のテクノロジに何らかの貢献をしたいと願うからにほかなりません。料金改定の話だけを聞きに Build 会議に参加するという開発者にはいまだお会いしたことがなく、したがって、私たちも会議の席上で華々しく値下げの発表を行うつもりはありません。Build 会議は、セールスの場ではなく、技術革新の場なのです。料金については、代わりにこのブログでご説明したいと思います。

マイクロソフトはかねてより商用サービスについて Amazon と料金を揃えていくとお約束しており、この方針にそってこのたび、コンピューティングサービスの料金を最大 35% 、ストレージサービスの料金を最大 65%それぞれ値下げすることになりました。 主にコスト上の理由からクラウドを採用されるお客様もいらっしゃるかと思います。マイクロソフトは、歩調を合わせた料金を厳守し、業界最高のコスト パフォーマンスを提供することをお約束します。

もちろん、料金は重要な問題であり、常に大きく取り上げられる話題ではありますが、クラウド コンピューティングの主要事項としては、技術革新、料金、それに品質という 3 つのポイントがあります。コンピューティングやストレージのコモディティ化に比べ、技術革新と品質はきわめて大きな重要性を持ちます。これは、ベンダーが大々的に謳うのが、つまるところ、料金や SLA よりも、サービス構築の実績や実装実績であることからもわかります。

マイクロソフトはこれからも、お客様に世界トップレベルのサービスと比類ないユーザー エクスペリエンスをお届けすることに主眼をおいて取り組んでまいります。これは、業界最高のメリットを実現すると共に、市場随一の包括的なクラウド エクスペリエンスを提供していくことを意味します。また、最先端のインフラストラクチャや研究開発に力を注ぎ、開発者やパートナーのエコシステムを拡大し続けていくつもりです。マイクロソフトは、お客様、開発者、パートナーに革新的技術や質の高いエクスペリエンスをお届けするために、あらゆる努力を惜しみません。

料金の発表については置いておくとして、会議では技術革新と品質の問題に焦点を当てて考えていくことにしましょう。Build (英語) でお会いできることを楽しみにしています!

料金 / サービスの改定について

仮想マシン

4 月 3 日より、汎用インスタンス (A0 ~ A4) 向けに「基本」という新たなカテゴリが導入され、現行の「標準」カテゴリのインスタンス (Extra Small [A0] ~ Extra Large [A4]) と同様のマシン構成が適用されます。基本インスタンスは、現行の (現在「標準」と呼ばれている) 対応するインスタンスに比べて最大 27% 安くなります。また、標準インスタンスで提供されている負荷分散や自動スケールは提供されません。そのため、基本インスタンスは、Azure ロード バランサーが不要な (“独自のロード バランサー” を使用する、またはシングル インスタンスで動作する) 実稼働アプリケーションや、開発ワークロード、テスト サーバー、バッチ処理アプリケーションに適しています。基本インスタンスは AWS の同等インスタンスと同様のパフォーマンス特性を持ちますが、標準インスタンスは独自の優れた性能を維持します。基本インスタンスは、4 月 3 日よりご利用いただけるようになります。料金情報全般については、「仮想マシンの料金詳細」をご参照ください。

さらに、メモリ集中型インスタンス (A5 ~ A7) についても、5 月 1 日より、Linux インスタンスの場合は最大 35%、Windows インスタンスの場合は最大 27% 値下げされる予定です。また、メモリ集中型インスタンスにも、今後数か月以内に基本カテゴリが導入される予定です。

ストレージ

5 月 1 日より、ブロック BLOB ストレージの料金が、LRS の場合は最大 65% GRS の場合は最大 44% 値下げされる予定です。

さらに、ブロック BLOB ストレージにゾーン冗長ストレージ (ZRS) という新たな冗長レベルが導入されて、今後数か月以内にご利用いただけるようになります。現在、地理冗長ストレージ (GRS) では、何百キロも離れた場所にある 2 つのリージョンで同じ内容のデータのコピーを 6 つ (各リージョンに 3 つずつ) 保持して、データの耐久性を確保しています。しかし、ZRS が導入されることによって、複数の施設に同じ内容のデータのコピーを 3 つ保持することでデータの耐久性を確保するという、新たな冗長オプションが利用できるようになります。これらの施設は、同じリージョン内にあっても、2 つのリージョンにまたがっていてもかまいません。ZRS は GRS より 37.5% お安い料金でご利用いただけます。

リージョン別の料金設定

今回の料金改定には、リージョン別の料金設定への移行も含まれています。ワークロードによって、特定の配置が必要な場合と、場所に依存しない場合とがあります。このようなアプローチを採用することで、ワークロードを柔軟にデプロイしたい場合に追加費用を節減できます。

改定後の料金と、Azure と AWS の比較については、以下の表をご覧ください。

仮想マシン

汎用 A1 ~ A4

基本 A1 の定価料金と、標準 A1 との関係、および最も同等に近い AWS インスタンスとの比較を以下の表に示します。Azure インスタンスと AWS インスタンスの構成パラメーターは完全に一致するとは限りませんが、お客様の比較しやすさを目的として記載しています。A2、A3、A4 の料金は、A1 の料金のそれぞれ 2 倍、4 倍、8 倍となります。

メモリ集中型 A5 A7

標準 A5 の定価料金、値下げ率、最も同等の AWS インスタンスとの比較を以下の表に示します。Azure インスタンスと AWS インスタンスの構成パラメーターは完全に一致するとは限りません。たとえば、Azure A5 インスタンスの場合、計算能力は同等ですが、メモリ容量は若干少なくなります (Azure は 14 GB RAM ですが、AWS は 17 GB RAM です)。

A6 と A7 の料金は、A5 の料金のそれぞれ 2 倍と 4 倍になります。

ストレージ (ブロック BLOB)