Event Grid ソースとしての Azure Kubernetes Service (AKS)

[アーティクル]
06/17/2023

この記事では、AKS イベントのプロパティとスキーマについて説明します。また、AKS をイベントソースとして使用するためのクイックスタートとチュートリアルの一覧も示されています。イベントスキーマの概要については、「Azure Event Grid イベントスキーマ」と「クラウドイベントスキーマ」を参照してください。

使用可能なイベントの種類

AKS から出力されるイベントの種類は次のとおりです

イベントの種類	説明
Microsoft.ContainerService.NewKubernetesVersionAvailable	使用可能な Kubernetes バージョンの一覧が更新されたときにトリガーされます。
Microsoft.ContainerService.ClusterSupportEnded	クラスターがサポート対象外になった場合にトリガーされます
Microsoft.ContainerService.ClusterSupportEnding	クラスターの kubernetes バージョンがまもなくサポート対象外になる場合にトリガーされます
Microsoft.ContainerService.NodePoolRollingFailed	アップグレードまたは更新の結果として NodepoolRolling が失敗した場合にトリガーされます
Microsoft.ContainerService.NodePoolRollingStarted	アップグレードまたは更新の結果として NodepoolRolling が開始された場合にトリガーされます
Microsoft.ContainerService.NodePoolRollingSucceeded	アップグレードまたは更新の結果として NodepoolRolling が成功した場合にトリガーされます

イベントがトリガーされると、Event Grid サービスにより、そのイベントに関するデータがサブスクライブしているエンドポイントに送信されます。このセクションには、各イベントでそのデータがどのように見えるかの例が含まれています。各イベントのトップレベルのデータを次に示します。

プロパティ	タイプ	説明
`source`	string	イベントソースの完全なリソースパス。このフィールドは書き込み可能ではありません。この値は Event Grid によって指定されます。
`subject`	string	発行元が定義したイベントの対象のパス。
`type`	string	このイベントソース用に登録されたイベントの種類のいずれか。
`time`	string	プロバイダーの UTC 時刻に基づくイベントの生成時刻。
`id`	string	イベントの一意識別子。
`data`	object	Blob Storage イベントのデータ。
`specversion`	string	CloudEvents スキーマ仕様バージョン。

プロパティ	タイプ	説明
`topic`	string	イベントソースの完全なリソースパス。このフィールドは書き込み可能ではありません。この値は Event Grid によって指定されます。
`subject`	string	発行元が定義したイベントの対象のパス。
`eventType`	string	このイベントソース用に登録されたイベントの種類のいずれか。
`eventTime`	string	プロバイダーの UTC 時刻に基づくイベントの生成時刻。
`id`	string	イベントの一意識別子。
`data`	object	Blob Storage イベントのデータ。
`dataVersion`	string	データオブジェクトのスキーマバージョン。スキーマバージョンは発行元によって定義されます。
`metadataVersion`	string	イベントメタデータのスキーマバージョン。最上位プロパティのスキーマは Event Grid によって定義されます。この値は Event Grid によって指定されます。

イベントの例

NewKubernetesVersionAvailable

クラウドイベントスキーマ
Event Grid イベントスキーマ


{
    "source": "/subscriptions/<id>/resourceGroups<rg>/providers/Microsoft.ContainerService/managedClusters/<cluster>",
    "subject": "<cluster>",
    "type": "Microsoft.ContainerService.NewKubernetesVersionAvailable",
    "id": "1234567890abcdef1234567890abcdef12345678",
    "data": {
      "latestSupportedKubernetesVersion": "1.20.7",
      "latestStableKubernetesVersion": "1.19.11",
      "lowestMinorKubernetesVersion": "1.18.19",
      "latestPreviewKubernetesVersion": "1.21.1"
    },
    "specversion": "1.0",
    "time": "2021-07-01T04:52:57.0000000Z"
}

{
    "topic": "/subscriptions/<id>/resourceGroups<rg>/providers/Microsoft.ContainerService/managedClusters/<cluster>",
    "subject": "<cluster>",
    "eventType": "Microsoft.ContainerService.NewKubernetesVersionAvailable",
    "id": "1234567890abcdef1234567890abcdef12345678",
    "data": {
      "latestSupportedKubernetesVersion": "1.20.7",
      "latestStableKubernetesVersion": "1.19.11",
      "lowestMinorKubernetesVersion": "1.18.19",
      "latestPreviewKubernetesVersion": "1.21.1"
    },
    "dataVersion": "1",
    "metadataVersion": "1",
    "eventTime": "2021-07-01T04:52:57.0000000Z"
}

データオブジェクトには次のプロパティが含まれます。

プロパティ	タイプ	説明
`latestSupportedKubernetesVersion`	string	使用可能な Kubernetes のサポートされている最新バージョン。
`latestStableKubernetesVersion`	string	使用可能な Kubernetes のサポートされている最新の安定バージョン。
`lowestMinorKubernetesVersion`	string	使用可能な Kubernetes のサポートされている最小バージョン。
`latestPreviewKubernetesVersion`	string	使用可能な Kubernetes の最新のプレビューバージョン。

次のステップ

「クイックスタート: Azure Event Grid を使って Azure Kubernetes Service (AKS) イベントにサブスクライブする」のチュートリアルを参照してください。