Docker コンテナーで Azure CLI を実行する方法

Docker を使用して、Azure CLI がプレインストールされたスタンドアロン Linux コンテナーを実行できます。 Docker を使用すると、CLI を実行する分離環境をすぐに準備できます。 独自のデプロイのベースとしてイメージを使用することもできます。

Azure CLI バージョン 2.54.0 のリリースでは、Docker イメージのazure-cliサイズが 1.1 GB から 700 MB (メガバイト)に縮小されました。 これは、36.3% の減少であり、ダウンロード速度が向上と、起動の高速化につながります。

Azure CLI がプレインストールされた Docker コンテナーを起動する

Note

Azure CLI は Microsoft コンテナー レジストリに移行されました。 Docker Hub 上の既存のタグは引き続きサポートされますが、新しいリリースは mcr.microsoft.com/azure-cli としてのみ利用できます。

コマンド プロンプトを開き、次のコマンドを使用して、Azure CLI がプレインストールされた Docker コンテナーを起動します。

docker run -it mcr.microsoft.com/azure-cli

Note

お使いのユーザー環境から SSH キーを取得する場合は、-v ${HOME}/.ssh:/root/.ssh を使用して、その環境にご自身の SSH キーをマウントします。

docker run -it -v ${HOME}/.ssh:/root/.ssh mcr.microsoft.com/azure-cli

CLI は、/usr/local/binaz コマンドとしてイメージにインストールされます。

特定のバージョンの Azure CLI で Docker コンテナーを実行する

利用可能なバージョンについては、「Azure CLI リリース ノート」を参照してください。

Docker コンテナーで特定のバージョンの Azure CLI を実行するには、こちらのコマンドを使用します。

docker run -it mcr.microsoft.com/azure-cli:<version>

Docker イメージの更新

Docker で更新するには、新しいイメージをプルし、さらに既存のすべてのコンテナーを再作成する必要があります。 そのため、CLI をホストするコンテナーをデータ ストアとして使用することは避けるようにしてください。

docker pull でローカル イメージを更新します。

docker pull mcr.microsoft.com/azure-cli

Docker イメージのアンインストール

Azure CLI が不要であると判断した場合は、アンインストールできます。 アンインストールする前に、az feedback コマンドを使用して、どのような改善または修正が可能かをお知らせください。 Microsoft の目標は、Azure CLI のバグをなくし、使いやすいものにすることです。 バグが見つかった場合は、GitHub で問題を報告していただきますよう、よろしくお願いいたします。

CLI イメージを実行しているコンテナーを停止した後、それを削除します。

docker rmi mcr.microsoft.com/azure-cli

次の手順

これで Azure CLI を Docker コンテナー内で使用する準備ができました。次は、その機能と一般的なコマンドを簡単に見ていきましょう。