共有制限
マネージド環境では、管理者がキャンバス アプリを共有できる範囲を制限できます。 これらのルールを構成するには、Power Platform 管理センターの環境リストからマネージド環境を選択します。 続いて、コマンド バーでマネージド環境の編集を選択します。 共有ルールは共有を制限するセクションにあります。
共有ルール
共有ルール | 選択時のシステム動作 |
---|---|
制限を設定しない | キャンバス アプリの共有を制限しない場合に選択します。 |
セキュリティ グループとの共有を除外する | ユーザーがキャンバス アプリを任意のセキュリティ グループと共有することを許可しないか、全員と共有することを許可するかを選択します。 |
共有を許可する個人の合計数を制限する | セキュリティ グループとの共有を除外する が選択されている場合は、キャンバス アプリを共有できるユーザーの最大数を制御できます。 |
注意
ユーザーがアプリを共有しようとすると、共有ルールが適用されます。 これは、共有ルールのアプリケーションより前に、アプリへのアクセス権を持っていた既存ユーザには影響を与えません。 しかし、ルールが設定された後にアプリがコンプライアンスに違反した場合、アプリが新しいルールに準拠するまで "共有しない" のみが許可されます。
Power Platform 管理センターで共有ルールを設定した後、そのルールが適用され始めるまでに最大で 1 時間かかる場合があります。
Teams への公開 を選択した場合、Dataverse for Teams 環境の共有ルールは、チームへの共有に影響しません。 ただし、ユーザーが、環境にバインドされているチーム以外のチーム内の個人またはグループと共有しようとすると、共有制限が適用されます。
共有ルールを守らないキャンバス アプリを共有しようとした場合、以下のように通知されます。
PowerShell を使用して共有制限を設定する
また、PowerShell を使用して共有制限を設定、削除できます。
共有制限の設定
以下は、セキュリティ グループとのキャンバス アプリの共有を除外し、管理環境内の 20 人を超える個人とのキャンバス アプリの共有を除外するPowerShell のスクリプトです。
# Retrieve the environment
$environment = Get-AdminPowerAppEnvironment -EnvironmentName <EnvironmentId>
# Update the Managed Environment settings
$governanceConfiguration = $environment.Internal.properties.governanceConfiguration
$governanceConfiguration.settings.extendedSettings | Add-Member -MemberType NoteProperty -Name 'limitSharingMode' -Value "excludeSharingToSecurityGroups" -Force
$governanceConfiguration.settings.extendedSettings | Add-Member -MemberType NoteProperty -Name 'maxLimitUserSharing' -Value "20" -Force
# Save the updated Managed Environment settings
Set-AdminPowerAppEnvironmentGovernanceConfiguration -EnvironmentName <EnvironmentId> -UpdatedGovernanceConfiguration $governanceConfiguration
共有制限の削除
上記のスクリプトで構成された共有制限を削除する PowerShell スクリプトを次に示します。
# Retrieve the environment
$environment = Get-AdminPowerAppEnvironment -EnvironmentName <EnvironmentId>
# Update the Managed Environment settings
$governanceConfiguration = $environment.Internal.properties.governanceConfiguration
$governanceConfiguration.settings.extendedSettings | Add-Member -MemberType NoteProperty -Name 'limitSharingMode' -Value "noLimit" -Force
$governanceConfiguration.settings.extendedSettings | Add-Member -MemberType NoteProperty -Name 'maxLimitUserSharing' -Value "-1" -Force
# Save the updated Managed Environment settings
Set-AdminPowerAppEnvironmentGovernanceConfiguration -EnvironmentName <EnvironmentId> -UpdatedGovernanceConfiguration $governanceConfiguration
組織のガバナンス エラーの内容を明らかにする
エラー メッセージに表示するガバナンスの内容を指定すると、ユーザーに表示されるエラーメッセージに含まれるようになります。 PowerShell ガバナンス エラー メッセージの内容コマンド を参照してください。
参照
マネージド環境 概要
マネージド環境 を有効にする
使用状況の分析
データポリシー
ライセンス
ライセンス消費量を表示 (プレビュー)
テナント設定