remote proc trans (サーバー構成オプション) の構成

適用対象:SQL Server

このトピックでは、SQL Server で SQL Server Management Studio または Transact-SQL を使用して、remote proc trans サーバー構成オプションを構成する方法について説明します。 remote proc trans オプションは、Microsoft 分散トランザクション コーディネーター (MS DTC) トランザクションによってサーバー間のプロシージャの動作を保護します。

remote proc trans の値を 1 に設定することで、トランザクションの ACID (原子性、一貫性、分離性、および持続性) プロパティを保護する、MS DTC によってコーディネートされる分散トランザクションを提供します。 このオプションを 1 に設定した後に開始したセッションは、この構成オプションの設定を既定値として継承します。

重要

この機能は、 SQL Serverの将来のバージョンで削除される予定です。 新規の開発作業ではこの機能を使用しないようにし、現在この機能を使用しているアプリケーションは修正することを検討してください。

このトピックの内容

はじめに

前提条件

  • この値を設定するには、あらかじめリモート サーバー接続が許可されている必要があります。

推奨事項

  • このオプションは、リモート ストアド プロシージャを使用するアプリケーションの以前のバージョンの Microsoft SQL Server との互換性を保つために用意されています。 リモート ストアド プロシージャを呼び出す代わりに、 sp_addlinkedserverを使用して定義されている、リンク サーバーを参照した分散クエリを使用してください。

セキュリティ

アクセス許可

パラメーターなしで、または最初のパラメーターだけを指定して sp_configure を実行する権限は、既定ですべてのユーザーに付与されます。 両方のパラメーターを指定して sp_configure を実行し構成オプションを変更したり RECONFIGURE ステートメントを実行したりするには、ALTER SETTINGS サーバーレベル権限がユーザーに付与されている必要があります。 ALTER SETTINGS 権限は、 sysadmin 固定サーバー ロールと serveradmin 固定サーバー ロールでは暗黙のうちに付与されています。

SQL Server Management Studio を使用する

remote proc trans オプションを構成するには

  1. オブジェクト エクスプローラーで、サーバーを右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。

  2. [接続] ノードをクリックします。

  3. [リモート サーバー接続][サーバー間通信で使用する分散トランザクションを要求する] チェック ボックスをオンにします。

Transact-SQL の使用

remote proc trans オプションを構成するには

  1. データベース エンジンに接続します。

  2. [標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。

  3. 次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、 [実行] をクリックします。 この例では、 sp_configure を使用して、 remote proc trans オプションの値を 1に設定する方法を示します。

USE AdventureWorks2022;  
GO  
EXEC sp_configure 'remote proc trans', 1 ;  
GO  
RECONFIGURE ;  
GO  
  

詳細については、「サーバー構成オプション (SQL Server)」を参照してください。

補足情報: remote proc trans オプションを構成した後

新しい設定は、サーバーを再起動しなくてもすぐに有効になります。

参照

RECONFIGURE (Transact-SQL)
サーバー構成オプション (SQL Server)
sp_configure (Transact-SQL)