次の方法で共有


チュートリアル: プライベート クラウドでクラスターをスケーリングする

Azure VMware Solution のプライベート クラウド エクスペリエンスを最大限に活かすには、予定されたワークロードの要件を反映するようにクラスターとホストをスケーリングします。 実際のアプリケーション ワークロードに応じて、プライベート クラウドにあるクラスターとホストをスケーリングできます。 特定のサービスのパフォーマンスと可用性の制限については、ケース バイ ケースで対処する必要があります。

Azure VMware Solution の上限を次の表に示します。

リソース 制限
プライベート クラウドあたりの vSphere クラスター数 12
クラスターごとの ESXi ホストの最小数 3 (ハード制限)
クラスターごとの ESXi ホストの最大数 16 (ハード制限)
プライベート クラウドごとの ESXi ホストの最大数 96
プライベート クラウドごとの vCenter Server の最大数 1 (ハード制限)
HCX サイト ペアリングの最大数 25 (任意のエディション)
HCX サービス メッシュの最大数 10 (任意のエディション)
1 つの場所から 1 つの Virtual Network ゲートウェイへの Azure VMware Solution ExpressRoute のリンクされたプライベート クラウドの最大数 4
実際にリンクされるプライベート クラウドの最大数は、使用される仮想ネットワーク ゲートウェイによって決まります。 詳しくは、「ExpressRoute の仮想ネットワーク ゲートウェイについて」をご覧ください
このしきい値を超えた場合は、Azure VMware Solution 相互接続を使用して、Azure リージョン内のプライベート クラウド接続を集約します。
Azure VMware Solution ExpressRoute の最大ポート速度 10 Gbps (FastPath を有効にした Ultra Performance Gateway SKU を使用)
実際の帯域幅は、使用される仮想ネットワーク ゲートウェイによって決まります。 詳しくは、「ExpressRoute の仮想ネットワーク ゲートウェイについて」をご覧ください
NSX に割り当てられた Azure Public IPv4 アドレスの最大数 2,000
プライベート クラウドあたりの Azure VMware Solution 相互接続の最大数 10
Azure VMware Solution プライベート クラウドごとの、Azure ExpressRoute Global Reach 接続の最大数 8
vSAN の容量制限 使用可能な合計の 75% (SLA のために 25% を使用可能に保つ)
VMware Site Recovery Manager - 保護される仮想マシンの最大数 3,000
VMware Site Recovery Manager - 復旧計画あたりの仮想マシンの最大数 2,000
VMware Site Recovery Manager - 復旧計画あたりの保護グループの最大数 250
VMware Site Recovery Manager - RPO 値 5 分以上 * (ハード制限)
VMware Site Recovery Manager - 保護グループあたりの仮想マシンの最大数 500
VMware Site Recovery Manager - 復旧計画の最大数 250

* 15 分未満の回復ポイントの目標 (RPO) の詳細については、"vSphere レプリケーション管理ガイド" の 5 分の回復ポイントの目標のしくみに関するページを参照してください。

VMware 固有のその他の制限については、VMware Configuration Maximums ツールを使用してください。

このチュートリアルでは、Azure portal を使用して次のことを行う方法について説明します。

  • 既存のプライベート クラウドにクラスターを追加する
  • 既存のクラスターにホストを追加する

前提条件

このチュートリアルを完了するには、既存のプライベート クラウドが必要です。 プライベート クラウドをまだ作成していない場合は、プライベート クラウドの作成に関するチュートリアルに従って作成します。

AV64 SKU の使用を計画している場合は、管理プレーンとコントロール プレーンのネットワークを定義します。 Azure VMware Solution プライベート クラウドで、 [管理] の下にある [クラスター]>[クラスターの追加] を選択します。 次に、[拡張アドレス プロック] タブで、[AV64 クラスターのアドレス ブロック] (1 つの /23 ネットワークまたは 3 つの /25 ネットワーク) を追加し、[保存] を選択します。

AV64 拡張アドレス ブロックを Azure VMware Solution プライベート クラウドに追加する方法を示すスクリーンショット。

新しいクラスターを追加する

  1. Azure VMware Solution プライベート クラウドで、 [管理] の下にある [クラスター]>[クラスターの追加] を選択します。 次に、[ホストのサイズ] から必要な SKU を選択し、クラスターの [ホストの数] を指定します。 画像に記載されている価格は説明のみを目的としています。

同じクラスター内での AV36、AV36P、AV52 SKU の混在は許可されていません。 許可されているのは、特定のリージョンの AV36、AV36P、または AV52 SKU を使用して構築された既存のプライベート クラウドへの AV64 クラスターの追加だけです。 詳細情報

Azure VMware Solution プライベート クラウドにクラスターを追加する方法を示すスクリーンショット。

  1. 新しいクラスターのデプロイが開始されます。

クラスターのスケーリング

Note

クラスターを正常にスケールダウンするには、vSAN データストア上のすべてのオブジェクト (VM、vmdk、iso など) が RAID レベル要件以下のストレージ ポリシーで構成されている必要があります。

  1. Azure VMware Solution プライベート クラウドで、 [管理] の下にある [クラスター] を選択します。

  2. スケーリングするクラスターを選択し、[More] (詳細) (...) を選択し、次に [編集] を選択します。

    既存のクラスターを編集する場所を示すスクリーンショット。

  3. [ホストの追加] を選択して、クラスターにホストを追加します。 これを繰り返して目的の数のホストに到達したら、[保存] を選択します。

    既存のクラスターにホストを追加する方法を示すスクリーンショット。

    クラスターへのホストの追加が開始されます。

    注意

    ホストは並列でクラスターに追加されます。

次のステップ

もう 1 つ Azure VMware Solution のプライベート クラウドが必要な場合は、同じネットワーク前提条件と同じクラスターおよびホストの制限に従って、別のプライベート クラウドを作成してください。