移行に向けた Windows Server 2003 コンピューターの準備
この記事では、Azure への移行のために Windows Server 2003 を実行するコンピューターを準備する方法について説明します。
Note
Windows Server 2003 の延長サポートは、2015 年 7 月 14 日に終了しました。 Azure サポート チームでは、Azure での Windows Server 2003 の実行に関係する問題のトラブルシューティングを引き続き支援します。 ただし、このサポートは、OS レベルのトラブルシューティングや修正プログラムを必要としない問題に限定されます。 Azure クラウドの柔軟性と信頼性を効果的に活用できるようにするため、新しいバージョンの Windows Server が動作している Azure インスタンスにアプリケーションを移行することをお勧めします。 それでも、Windows Server 2003 を Azure に移行することを選択した場合は、移行およびモダン化ツールを使用できます (Windows Server が VMware または Hyper-V で実行されている VM の場合)。
- エージェントレスの移行を使用して Hyper-V VM と VMware VM を Azure に移行できます。
- 移行後に Azure VM に接続するには、Hyper-V 統合サービスを Azure VM にインストールする必要があります。 既定では、Windows Server 2003 コンピューターにはインストールされていません。
- Hyper-V 統合サービスをインストールするための直接ダウンロード リンクはありません。そのため、次の手順を実行する必要があります。
- Hyper-V VM にインストールされていない場合は、Hyper-V ロールを持つ Windows Server 2012 R2/Windows Server 2012 を実行しているコンピューターに統合サービスのインストール ファイルを抽出し、そのインストーラーを Windows Server 2003 コンピューターにコピーします。 インストール ファイルは、Windows Server 2016 を実行しているコンピューターでは使用できません。
- VMware VM の場合は、移行後に Azure VM が起動したときに統合サービスをインストールするスタートアップ タスクを作成します。
Hyper-V VM にインストールする
移行の前に、Hyper-V 統合サービスがインストールされているかどうかを確認し、必要に応じてインストールします。
- インストールされているかどうかを確認するには、次の手順に従います。
- インストールされていない場合は、Hyper-V ロールを持つ Windows Server 2012 R2/Windows Server 2012 を実行しているコンピューターにサインインします。
- インストール ファイル C:\Windows\System32\vmguest.iso を探し、ファイルをマウントします。
- インストール フォルダーを Windows Server 2003 コンピューターにコピーし、統合サービスをインストールします。
- インストール後は、統合サービスで既定の設定をそのまま使用できます。
VMware VM にインストールする
- Hyper-V ロールを持つ Windows Server 2012 R2/Windows Server 2012 を実行しているコンピューターにサインインします。
- インストール ファイル C:\Windows\System32\vmguest.iso を探し、ファイルをマウントします。
- インストール フォルダーを VMware VM にコピーします。
- VM のコマンド ラインで
gpedit.msc
を実行します。 - [コンピューターの構成]>[Windows の設定]>[スクリプト (スタートアップ/シャットダウン)] を開きます。
- [スタートアップ]>[追加]>[スクリプト名] で、setup.exe のアドレスを入力します。
- Azure への移行後、Azure VM の初回起動時にスクリプトが実行されます。
- Azure VM を手動で再起動します。 ブート診断には、再起動が必要であることを示すポップアップが表示されます。
- スクリプトが実行され、Hyper-V 統合サービスが Azure VM にインストールされたら、スタートアップからスクリプトを削除できます。
- インストール後は、統合サービスで既定の設定をそのまま使用できます。