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Azure コンテナー ストレージで永続ボリュームをダウンタイムなしでサイズ変更する

Azure Container Storage の永続ボリュームを拡張することで短時間かつダウンタイムなしでスケールアップできます。 永続ボリュームの圧縮は現在サポートされていません。

ストレージ プールのサイズ制限を超えてボリュームを拡張することはできません。 ただし、Azure ディスクまたはエフェメラル ディスクを使用している場合はストレージ プールを拡張してから、ボリュームを拡張できます。

前提条件

  • この記事では、最新バージョン (2.35.0 以降) の Azure CLI が必要です。 「Azure CLI のインストール方法」を参照してください。 Azure Cloud Shell を使用している場合は、最新バージョンが既にインストールされています。 Azure Cloud Shell ではなくローカルでコマンドを実行する場合は、必ず管理特権で実行してください。
  • クラスター ノード用の少なくとも 3 つの仮想マシン (VM) (それぞれが少なくとも 4 つの仮想 CPU (vCPU) を持つ) のノード プールを持つ Azure Kubernetes Service (AKS) クラスターが必要になります。
  • この記事では、AKS クラスターに Azure Container Storage を既にインストールしていることと、Azure Disksエフェメラル ディスク (ローカル ストレージ) を使用してストレージ プールと永続ボリューム要求 (PVC) を作成していることを前提としています。 Azure Elastic SAN では、ボリュームまたはストレージ プールのサイズ変更はサポートされていません。

ボリュームを拡張する

永続ボリュームのサイズを変更するには、次の手順に従います。 組み込みのストレージ クラスではボリュームの拡張がサポートされているため、Azure Container Storage ストレージ クラスによって以前に作成された PVC を必ず参照してください。 たとえば、Azure ディスク用の PVC を作成した場合、 azurediskpvc と呼ばれることがあります。

  1. 次のコマンドを実行して spec.resources.requests.storage フィールドを増やして PVC を拡張します。 <pvc-name> を自分の PVC の名前に置き換えます。 <size-in-Gi> を新しいサイズに変更します。たとえば、100Gi にします。

    kubectl patch pvc <pvc-name> --type merge --patch '{"spec": {"resources": {"requests": {"storage": "<size-in-Gi>"}}}}'
    
  2. PVC を調べ、ボリュームが拡張されていることを確認します。

    kubectl describe pvc <pvc-name>
    

新しいサイズが出力結果に反映されているはずです。

関連項目