Analysis Services インスタンスのサーバー モードの決定

適用対象: SQL Server Analysis Services Azure Analysis Services Fabric/Power BI Premium

Analysis Services は、多次元およびデータ マイニング (既定)、Power Pivot for SharePoint、Tabular の 3 つのサーバー モードのいずれかでインストールできます。 Analysis Services インスタンスのサーバー モードは、セットアップ時にサーバーのインストール オプションを選択するときに決定します。

サーバー モードによって、作成および配置するソリューションの種類が決まります。 自分でサーバー ソフトウェアをインストールしなかった場合に、サーバーがインストールされたモードを確認するには、このトピックの情報を使用してモードを判別できます。 特定のモードでの機能の可用性の詳細については、「 表形式および多次元ソリューションの比較」を参照してください。

インストールした際のサーバー モードを使用しない場合は、ソフトウェアをアンインストールしてから、必要なモードを選択して再インストールする必要があります。 または、同じコンピューターに Analysis Services のもう 1 つのインスタンスをインストールして、複数のインスタンスを異なるモードで実行させることもできます。

オブジェクト エクスプローラーでのサーバー アイコン

サーバー モードを判別する最も簡単な方法は、SQL Server Management Studio でサーバーに接続し、オブジェクト エクスプローラーのサーバー名の横にあるアイコンを確認する方法です。 次の図は、多次元、表形式、および Power Pivot モードでデプロイされた Analysis Services の 3 つのインスタンスを示しています。

各サーバー モードのオブジェクト エクスプローラーアイコン

MSMDSRV.INI ファイルの DeploymentMode プロパティの表示

すべての Analysis Services インスタンスに含まれる msmdsrv.ini ファイルで DeploymentMode プロパティをチェックすることもできます。 このプロパティの値によってサーバー モードが示されます。 有効な値は、0 (多次元)、1 (SharePoint)、または 2 (テーブル) です。 msmdsrv.ini ファイルを開くには、SQL Server Analysis Services管理者 (つまり、サーバー ロールのメンバー) である必要があります。 このファイルには、構造化された XML が含まれています。 メモ帳または他のテキスト エディターでファイルを閲覧できます。

注意事項

DeploymentMode プロパティの値は変更しないでください。 サーバーのインストール後の手動でのプロパティ変更はサポートされていません。

DeploymentMode プロパティについて

DeploymentMode プロパティは、Analysis Services サーバー インスタンスの操作コンテキストを指定します。 このプロパティは、ダイアログ ボックス、メッセージ、ドキュメントでは "サーバー モード" と呼ばれます。 このプロパティは、Analysis Services のインストール方法に基づいてセットアップによって初期化されます。 このプロパティは内部使用のみと見なしてください。常にセットアップによって指定された値が使用されます。

このプロパティの有効値を以下に示します。

説明
0 これが既定値です。 MOLAP、HOLAP、ROLAP の各ストレージ、およびデータ マイニング モデルを使用する多次元データベースの処理に使用される多次元モードを指定します。
1 Power Pivot for SharePoint 展開の一部としてインストールされた Analysis Services インスタンスを指定します。 Power Pivot for SharePoint インストールの一部である Analysis Services インスタンスの展開モード プロパティは変更しないでください。 モードを変更すると、Power Pivot データはサーバー上で実行されなくなります。
2 インメモリ ストレージまたは DirectQuery ストレージを使用するテーブル モデル データベースをホストするために使用するテーブル モードを指定します。

各モードは、他のモードと相互に排他的です。 テーブル モード用に構成されたサーバーでは、キューブおよびディメンションを含む Analysis Services データベースを実行できません。 基になるコンピューターのハードウェアでサポートできる場合は、Analysis Services の複数のインスタンスを同じコンピューターにインストールし、さまざまな配置モードを使用するように各インスタンスを構成できます。 Analysis Services はリソースを大量に消費するアプリケーションであることに注意してください。 同じシステム上に複数のインスタンスを配置する構成は、ハイエンド サーバーの場合のみお勧めします。

参照

Analysis Services のインストール
多次元モードおよびデータ マイニング モードでの Analysis Services のインストール
テーブル モデル ソリューション
マイニング モデル (Analysis Services - データ マイニング)