名前付きセットの作成
適用対象: SQL Server Analysis Services Azure Analysis Services Fabric/Power BI Premium
名前付きセットはディメンション メンバーのセットまたはセット式で、たとえば多次元式 (MDX) のクエリなどで再利用するために作成されます。 名前付きセットは、キューブ データ、算術演算子、数値、および関数を組み合わせることによって作成できます。 たとえば、Top Ten Factories という名前付きセットを作成して、その中に Factories ディメンションのメンバーのうち Production メジャーの最高値を持つものを上から 10 個含めることができます。 この結果、エンド ユーザーがクエリで Top Ten Factories を使用できるようになります。 たとえば、エンド ユーザーは Top Ten Factories を 1 つの軸に配置し、Production などの Measures ディメンションを別の軸に配置できます。 詳細については、「 多次元モデルでの計算」および「 MDX (MDX) での名前付きセットの構築」を参照してください。
名前付きセットを作成するには、キューブ デザイナーの [計算] タブで [新しい名前付きセット] コマンドを使用します。 このコマンドは、 [計算] タブのツール バー上にある [キューブ] メニューから起動できます。 このコマンドでは、名前付きセットの次のオプションを指定するためのフォームが表示されます。
Name
名前付きセットの名前を選択します。 この名前は、エンド ユーザーがキューブを参照したときに表示されます。
[式]
名前付きセットを作成する式を指定します。 この式は、MDX で記述することもできます。 式には、次の要素を含めることができます。
ディメンション、レベル、メジャーなど、キューブのコンポーネントを表すデータ式
算術演算子
数値
関数
キューブ コンポーネントは、 [計算ツール] ペインの [メタデータ] タブから 名前付きセット フォーム エディター ペインの [式] ボックスにコピーまたはドラッグできます。 関数は、 [計算ツール] ペインの [関数] タブから 名前付きセット フォーム エディター ペインの [式] ボックスにコピーまたはドラッグできます。
重要
セット内のメンバーに明示的に名前を付けることで set 式を作成する場合は、メンバーの一覧を中かっこ ({}) のペアで囲みます。