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編集者のメモ

去年の回顧と今年の展望

Howard Dierking

また新たな年が始まりました。2008 年 1 月号の「編集者のメモ」を書いたのがつい昨日のことのように感じられます。今月は、2008 年に行ったいくつかの変更点を要約し、2009 年の MSDN Magazine に登場する新企画を紹介します。

まず、2008 年の読者アンケートの話から始めましょう。このアンケートで、多くの読者が高度なトピックを増やしてほしいという要望を持っていることがわかりました。圧倒的に要望が多かったのは、ソフトウェア設計パターンとベスト プラクティスに関するトピックです。3 月号の記事では、このご要望にお応えして、依存性の注入、制御の反転、および開発ライフサイクルのベスト プラクティス (継続的な統合など) のトピックについて説明しました。また、Jeremy Miller を新しい「実践的なパターン」コラムの執筆者として迎えました。来月号のテーマはソフトウェア設計です。ぜひご期待ください。

2008 年のアンケートでは、サービスの開発、データベースの開発、Web アプリケーションの開発も要望の多いテーマでした。昨年はサービス中心の記事を多く掲載しました。今月のテーマもサービス指向と分散アーキテクチャです。サービスベースのシステム アーキテクチャに関する記事は、増えるかどうかはともかくとして、今後も掲載していく予定です。そのために、Jon Flanders を「サービス ステーション」コラムの新しいレギュラー執筆者に迎えることになりました。

これまで、データ アクセスは記事対象として扱っていましたが、データベース開発については DBA の範疇に入ると考え、基本的に対象外にしていました。確かに、DBA がデータベース開発を行っている組織もあるかもしれませんが、現状では、開発者がソリューションに使用するデータベースの構築も担当する場合の方が一般的であり、データベースの構築に関する開発者向けのガイダンスが必要とされています。そこで、Bob Beauchemin を執筆者に迎えて、データベース開発に関する新しいコラム「Under the Table (テーブルの内部)」の連載を開始することになりました。

Web アプリケーション開発には、このトピックだけで独立した雑誌ができるほど多くの課題があります。とは言え、「Cutting Edge」や「Wicked Code」などのコラムでは、一貫してクライアント側とサーバー側の両方のテクノロジを掲載してきました。2009 年には、これらのコラムの重点をクライアントのエクスペリエンスを直接作成するためのテクノロジに移す一方で、「すてきな ASP.NET」コラムでは Scott Allen を新しい執筆者に迎え、Web アプリケーションを構築するサーバー テクノロジに比重を置きます。また、MSDN Magazine Online の執筆陣に Ambrose Little と Dr. Charles Kreitzberg が加わったことも、ここでご報告しておきます。Ambrose と Charles は「実践的なユーザビリティ」という月刊のオンライン コラムの連載を開始し、優れたユーザー エクスペリエンスの構築に関するテーマに心理学的側面および技術的側面から取り組んでいます。

また、わがチームは、最近、記事のコード サンプルのすべてを MSDN コード ギャラリーに移動する作業に着手しました。これにより、必要に応じてコード サンプルの管理および更新を従来よりはるかにすばやく行うことができるようになります。その機動性のおかげで、現在では、C# のコード サンプルのすべてを Visual Basic に変換することもできるようになりました。

また、言語の多様性と専門性が増してきたことに鑑み、2009 年のラインアップには、執筆者に Ted Neward を迎えて新しいコラム「Polyglot Programmer (多言語プログラマ)」を追加することになりました。Ted は多様なプログラミング言語を対象にして、各言語を開発プロジェクトの適切な場面で最適に活用するためのガイダンスを示します。

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**今月号の記事の執筆に携わったマイクロソフトの技術部門の次の専門家に感謝します。**Kent Brown、Michele Leroux Bustamante、Mike Calligaro、Sanjeev Garg、T.J. Goltermann、Dana Groff、Phil Haack、Robert Horvick、Michael Howard、Sesha Mani、David Murray、Matt Winkler。