サーバー名のエイリアス
サーバー名のエイリアスを作成しておくと、ユーザーがサーバー名の代わりに短いエイリアスを使用して Azure Analysis Services サーバーに接続できます。 クライアント アプリケーションから接続する際、エイリアスは link:// プロトコル形式を使用してエンドポイントとして指定されます。 エンドポイントは、アプリケーションが接続できるように実際のサーバー名を返します。
サーバー名のエイリアスには、次のようなメリットがあります。
- ユーザーに影響を与えずに、サーバー間の移行モデルを実行できます。
- ユーザーが覚えやすいフレンドリ名をサーバーに設定できます。
- 1 日のうちの時間帯ごとに異なるサーバーにユーザーを転送できます。
- Azure Traffic Manager を使用する場合のように、異なるリージョンのユーザーを地理的に近いインスタンスに転送できます。
有効な Azure Analysis Services サーバー名を返す任意の HTTP エンドポイントをエイリアスとして使用できます。 エンドポイントはポート 443 上で HTTPS をサポートする必要があり、このポートは URI で指定されていない必要があります。
クライアントから接続する際、サーバー名のエイリアスは link:// プロトコル形式を使用して入力されます。 たとえば、Power BI Desktop の場合は、次のようになります。
Note
リンクはクライアントで評価されます。
エイリアスを作成する
エイリアス エンドポイントを作成するには、有効な Azure Analysis Services サーバー名を返す任意のメソッドを使用できます。 たとえば、実際のサーバー名が含まれた Azure Blob Storage 内のファイルを参照したり、ASP.NET Web フォーム アプリケーションを作成して発行したりできます。
重要
リンク ファイルの場所で認証を要求することはできません。
この例では、ASP.NET Web フォーム アプリケーションが Visual Studio で作成されています。 ページの参照とユーザー コントロールは、Default.aspx ページから削除されています。 Default.aspx の内容は、次の Page ディレクティブだけです。
<%@ Page Title="Home Page" Language="C#" AutoEventWireup="true" CodeBehind="Default.aspx.cs" Inherits="FriendlyRedirect._Default" %>
Default.aspx.cs の Page_Load イベントによって、Response.Write() メソッドを使用して、Azure Analysis Services サーバー名が返されます。
protected void Page_Load(object sender, EventArgs e)
{
this.Response.Write("asazure://<region>.asazure.windows.net/<servername>");
}