Azure Cloud Shell の概要
Azure Cloud Shell は、Azure リソースを管理するための、ブラウザーでアクセスできる対話形式の認証されたシェルです。 Bash または PowerShell どちらかのシェル エクスペリエンスを作業方法に合わせて柔軟に選択できます。
Cloud Shell には、次の 3 つの方法でアクセスできます。
ダイレクトリンク: https://shell.azure.com を指定してブラウザーを開きます。
Azure ポータル:Azure portal から Cloud Shell アイコンを選択します。
コード サンプル: Microsoft の技術ドキュメントとトレーニング リソースで、Azure CLI と Azure PowerShell のコード スニペットに表示されている [試してみる] ボタンを選択します。
az account show
Get-AzSubscription
[試してみる] ボタンにより、Bash (Azure CLI スニペットの場合) または PowerShell (Azure PowerShell スニペットの場合) を使用して、ドキュメントと共に Cloud Shell が直接開きます。
コマンドを実行するには、コード スニペットで [コピー] を使用し、Ctrl+Shift+V (Windows/Linux) または Cmd+Shift+V (macOS) を使用してコマンドを貼り付け、Enter キーを押します。
特徴
ブラウザーベースのシェル環境
Cloud Shell は、Azure の管理タスクを視野に入れて開発されたブラウザーベースのコマンド ライン環境です。 Cloud Shell を使用すると、ローカル コンピューターに拘束されることなく、クラウドならではの作業が可能となります。
最適なシェル エクスペリエンスの選択
ユーザーは、Bash または PowerShell のいずれかを選択できます。
[Cloud Shell] を選択します。
[Bash] または [PowerShell] を選択します。
最初の起動後に、シェルの種類のドロップダウン コントロールを使用して、Bash と PowerShell を切り替えることができます。
認証済みかつ構成済みの Azure ワークステーション
Cloud Shell は Microsoft によって管理されており、広く使われているコマンド ライン ツールと言語サポートを提供しています。 さらに、Azure CLI または Azure PowerShell コマンドレットを介してすばやくリソースにアクセスできるよう、Cloud Shell では安全に自動認証が行われます。
Cloud Shell にインストールされているツールの詳細な一覧はこちらからご覧いただけます。
統合 Cloud Shell エディター
Cloud Shell は、オープンソース Monaco Editor を基盤とする統合グラフィカル テキスト エディターを提供します。
code .
を実行して構成ファイルを作成および編集することで、Azure CLI または Azure PowerShell を介してシームレスにデプロイします。
Cloud Shell エディターの詳細についてはこちらをご覧ください。
複数のアクセス ポイント
Cloud Shell は、以下から使用できる柔軟なツールです。
- portal.azure.com
- shell.azure.com
- Azure CLI ドキュメント
- Azure PowerShell ドキュメント
- Azure Mobile App
- Visual Studio Code の Azure Account 拡張機能
Microsoft Azure Files ストレージの接続
Cloud Shell マシンは一時的ですが、ファイルは、ディスク イメージを使用する方法と、clouddrive
という名前のマウントされたファイル共有を使用する方法の 2 つの方法で保持されます。 Cloud Shell の初回起動時に、リソース グループ、ストレージ アカウント、Azure Files 共有を作成するように求められます。 これは 1 回限りの手順であり、作成されたリソースは今後のセッションのために自動的にアタッチされます。 1 つのファイル共有をマップすることができ、Cloud Shell の Bash と PowerShell の両方で使用されます。
新規または既存のストレージ アカウントをマウントする方法または Cloud Shell で使用される永続化メカニズムに関する記事で詳細をご確認ください。
Note
Cloud Shell ストレージ アカウントでは Azure Storage ファイアウォールはサポートされません。
概念
- Cloud Shell は、ユーザーごとにセッション単位で一時的に提供されるホスト上で実行されます。
- Cloud Shell は、無操作状態で 20 分経過するとタイムアウトとなります。
- Cloud Shell では、Azure ファイル共有がマウントされている必要があります
- Cloud Shell では、Bash と PowerShell に対して同じ Azure ファイル共有が使用されます
- Cloud Shell には、ユーザー アカウントごとに 1 台のマシンが割り当てられます。
- Cloud Shell はファイル共有に保持されている 5 GB のイメージを使用して $HOME を永続化します
- Bash では、標準の Linux ユーザーとしてアクセス許可が設定されます。
Cloud Shell の Bash と Cloud Shell の PowerShell の機能に関する詳細をご覧ください。
コンプライアンス
保存時の暗号化
すべての Cloud Shell インフラストラクチャは、既定で保存時の二重暗号化に準拠しています。 ユーザーによる操作は不要です。
価格
Cloud Shell のホストとなるマシンは無料です。ただし、前提条件として Azure Files 共有をマウントする必要があります。 ストレージのコストは通常どおりに適用されます。