ipv4_is_in_any_range()

IPv4 文字列アドレスが、指定された IPv4 アドレス範囲のいずれかに含まれているかどうかを確認します。

構文

ipv4_is_in_any_range(Ipv4Address,Ipv4Range [ ,Ipv4Range ...] )

ipv4_is_in_any_range(Ipv4Address,Ipv4Ranges)

構文規則について詳しく知る。

パラメーター

名前 必須 説明
Ipv4Address string ✔️ IPv4 アドレスを表す式。
Ipv4Range string ✔️ IP プレフィックス表記で書き込まれた IPv4 範囲または IPv4 範囲の一覧。
Ipv4Ranges dynamic ✔️ IP プレフィックス表記で記述された IPv4 範囲を含む動的配列。

注意

1 つ以上の IPv4Range 文字列または IPv4Ranges 動的配列が必要です。

IP プレフィックスの表記

IP プレフィックス表記 (CIDR 表記とも呼ばれます) は、IP アドレスとそれに関連付けられているネットワーク マスクを表す簡潔な方法です。 形式は です <base IP>/<prefix length>。プレフィックスの長さは、ネットマスク内の先頭の 1 ビットの数です。 プレフィックスの長さは、ネットワークに属する IP アドレスの範囲を決定します。

IPv4 の場合、プレフィックスの長さは 0 ~ 32 の数値です。 そのため、表記 192.168.2.0/24 は IP アドレス 192.168.2.0 を表し、ネットマスクは 255.255.255.0 です。 このネットマスクの先頭は 24 ビット、プレフィックス長は 24 です。

IPv6 の場合、プレフィックスの長さは 0 ~ 128 の数値です。 そのため、表記 fe80::85d:e82c:9446:7994/120 は、ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ff00 のネットマスクを含む IP アドレス fe80::85d:e82c:9446:7994 を表します。 このネットマスクの先頭は 120 ビット、プレフィックス長は 120 です。

戻り値

  • true: IPv4 アドレスが、指定された IPv4 ネットワークの範囲内にある場合。
  • false: それ以外の場合。
  • null: 2 つの IPv4 文字列のいずれかの変換が成功しなかった場合。

文字列の一覧を使用した構文

print Result=ipv4_is_in_any_range('192.168.1.6', '192.168.1.1/24', '10.0.0.1/8', '127.1.0.1/16')

出力

結果
true

動的配列を使用した構文

print Result=ipv4_is_in_any_range("127.0.0.1", dynamic(["127.0.0.1", "192.168.1.1"]))

出力

結果
true

IPv4 範囲チェックを使用してテーブルを拡張する

let LocalNetworks=dynamic([
    "192.168.1.1/16",
    "127.0.0.1/8",
    "10.0.0.1/8"
]);
let IPs=datatable(IP:string) [
    "10.1.2.3",
    "192.168.1.5",
    "123.1.11.21",
    "1.1.1.1"
];
IPs
| extend IsLocal=ipv4_is_in_any_range(IP, LocalNetworks)

出力

IP IsLocal
10.1.2.3 TRUE
192.168.1.5 TRUE
123.1.11.21 false
1.1.1.1 false