個人用 RMS と Azure Information Protection
個人用 RMS は、Azure Information Protection によって保護されたファイルを開く必要があるユーザー向けの、無料セルフサービス サブスクリプションです。 そのようなユーザーを Azure Active Directory で認証できない場合は、この無料登録サービスでユーザーのために Azure Active Directory にアカウントを作成できます。 結果的に、会社のメール アドレスでユーザーを認証できるようになり、保護されているファイルをコンピューターまたはモバイル デバイスで読み取ることができます。
個人用 RMS では、Azure Active Directory のセルフサービス サインアップが使用されます。 ユーザーがこのサブスクリプションを使用して組織のアカウントを作成していた場合は、組織の管理者として、ユーザーのアカウントの所有権を要求し、アカウントを制御することができます。
この無料アカウントにサインアップするには、Microsoft Azure Information Protection のページに移動して、仕事用メール アドレスを指定します。 ユーザーは、Microsoft からの応答メールを受信したら、アカウントの作成に必要な詳細情報を入力してサインアップ プロセスを完了できます。
アカウントが作成されると、各種デバイス用の Azure Information Protection クライアントまたはビューアーをダウンロードするためのリンク、ユーザー ガイドへのリンク、Rights Management による保護をネイティブでサポートするアプリケーションの最新の一覧へのリンクが、最終ページに表示されます。
代替手段: Office 365 Message Encryption または Microsoft アカウントを使用する
個人用 RMS は、組織外のユーザーで認証されている人が、組織が保護しているファイルを常に読めるようにするための方法の 1 つです。
代替オプションは次のとおりです。
Office 365 Message Encryption と新機能を使用してドキュメントをメール送信します。 電子メールによるこのソリューションは、あらゆるデバイスのあらゆる電子メール アドレスに対して利用できます。組織外の人と、ブラウザーで安全に情報を共有し、Office ドキュメントを確認することができる、お勧めの方法です。
Microsoft アカウントを使用します。 Microsoft アカウントが認証に使用されている場合、アプリケーションによっては、保護されたコンテンツを開けない場合があます。 詳細情報
個人用 RMS にサインアップするには
Windows または Mac のコンピューター、またはモバイル デバイスを使用して Microsoft Azure Information Protection のページにアクセスします。
開く必要があるドキュメントを保護するのに使用された電子メール アドレスを入力します。
[サインアップ] をクリックします。
Microsoft では、ユーザーの電子メール アドレスを使用して、組織が既に Azure Information Protection Premium のサブスクリプション、または Azure Information Protection を使用したデータ保護を含む Office 365 サブスクリプションを利用しているかどうかを確認します。 これらのサブスクリプションのいずれかが見つかったら、個人用 RMS は必要ありません。 すぐにサインインが行われ、個人用 RMS のセルフ サービス サインアップはキャンセルされます。 これらのサブスクリプションのいずれも見つからない場合は、次の手順に進みます。
入力したアドレスに確認の電子メール メッセージが届くまで待ちます。 このメールの差出人は Microsoft 365 チーム (support@email.microsoftonline.com) で、件名は "Finish signing up for Microsoft Azure Information Protection" (Microsoft Azure Information Protection のサインアップ完了) です。
このメールが届いたら、[はい、私です] をクリックすると電子メール アドレスが確認されたことになり、サインアップ プロセスが完了します。
[最後に...] というページが表示され、アカウントの詳細情報を入力できるようになります。 氏名とパスワードを入力し、パスワードを確認のため再入力してから [開始] をクリックします。
アカウントが作成されると、Microsoft Azure Information Protection の新しいページが表示されます。ここで、Azure Information Protection クライアントをダウンロードしてインストールすることができます。また、ユーザー ガイド リンクをクリックして、Windows コンピューター用の操作手順を表示することができます。
これでアカウントが作成されたので、保護されたファイルを読み取るためにサインインを求められた場合は、個人用 RMS のアカウントを作成するときに指定したものと同じ電子メール アドレスとパスワードを入力します。
重要
このアカウントを使用してファイルを保護することもできるようになりましたが、組織が Azure Information Protection の試用版または有料サブスクリプションを取得するまでは実行しないでください。 この無料サブスクリプションを使用してファイルや電子メールを保護した後で、組織がアカウントを制御した場合、前に保護したコンテンツにアクセスできなくなる可能性があります。
次の手順
個人用 RMS は、Azure Active Directory でサポートされているセルフサービス サインアップ機能の使用例です。 この機能の動作の詳細については、Azure Active Directory ドキュメントの「Azure Active Directory のセルフサービス サインアップについて」をご覧ください。