宇宙船リソース

Azure Orbital Ground Station で宇宙船の詳細を示す方法について説明します。

宇宙船のパラメーター

宇宙船リソースは、次の 3 種類の情報をキャプチャします。

宇宙船のエフェメリスは、2 行軌道要素 (TLE) を使って Azure Orbital Ground Station でキャプチャされます。

TLE は、スケジュール時に連絡の機会を決定するために宇宙船に関連付けられています。また、TLE は、宇宙船が接触実行中に地上局を通過する際、アンテナが接触中に進むべきパスを決定するためにも使用されます。

TLE は期限切れになりやすいため、ユーザーは TLE 更新手順を使って、TLE を最新の状態に保つ必要があります。 2 週間より前の TLE では、コンタクトが失敗する可能性があります。

宇宙船リソースを作成するときに、Azure Orbital Ground Station で使用する各リンクを必ずキャプチャしてください。次の詳細情報が必要となります。

フィールド	値
Direction	アップリンクまたはダウンリンク
Center Frequency (中心周波数)	中心周波数 (MHz)
帯域幅	帯域幅 (MHz)
Polarization (偏波)	RHCP、LHCP、または Linear Vertical

二重編波スキームは、それぞれ LHCP 偏光および RHCP 偏光を有する 2 つの個別リンクによって示されます。

世界中の規制要件を満たすために、宇宙船リソースには、Azure Orbital Ground Station サイトの使用を許可する、特定のリンクおよびサイトの認可が含まれています。

宇宙船リソースのリンクが認可されていない場合、プラットフォームによって、コンタクトのスケジューリングまたは実行が拒否されます。プロファイルに宇宙船リソースの認可済みリンクに含まれていないリンクが含まれている場合も、プラットフォームによってコンタクトが拒否されます。

Azure portal または Azure Orbital Ground Station API で宇宙船リソースを作成して認可する方法を確認してください。

宇宙船リソースは、Azure portal または Azure Orbital Ground Station API を使って変更および削除できます。宇宙船リソースが作成された後、リソースに対する変更は認可の状態に依存します。

宇宙船が認可されていない場合は、宇宙船リソースを変更できます。 Azure portal でできるのは TLE の更新だけなので、宇宙船リソースを更新するには API を使うことをお勧めします。
宇宙船が認可された後、行うことができる変更は TLE の更新のみです。リンクなどの他のフィールドは、変更できません。

宇宙船リソースを削除するには、最初にその宇宙船リソースに関連付けられているすべてのスケジュール済みコンタクトを削除する必要があります。詳細については、コンタクトリソースに関するページを参照してください。

Azure portal を使って宇宙船を削除するには、宇宙船リソースに移動します。左側のパネルで [概要] をクリックしてから、[削除] をクリックします。または、宇宙船の REST 操作グループを使って、Azure Orbital Ground Station API で宇宙船を削除します。