SAP システム、アプリケーション サーバー インスタンス、HANA データベースのソフト停止
このハウツー ガイドでは、Azure Center for SAP solutions の Virtual Instance for SAP solutions (VIS) リソースを使用して、SAP システム、個々のインスタンス、HANA データベースをソフト停止する方法について説明します。 既存のユーザー接続、バッチ プロセスなどを最初にドレインすることで、システムをスムーズに停止できます。
Azure PowerShell、CLI、REST API インターフェイスを使用すると、次のことができます。
- SAP システム全体、つまりアプリケーション サーバー インスタンスとセントラル サービス インスタンスをソフト停止します。
- 特定の SAP アプリケーション サーバー インスタンスをソフト停止します。
- HANA データベースをソフト停止します。
前提条件
- Azure Center for SAP solutions で作成した、または Azure Center for SAP solutions に登録した SAP システム。
- Azure アカウントに Azure Center for SAP solutions 管理者または Virtual Instance for SAP solutions リソースに対する同等のロール アクセス権があることを確認します。 詳細については、詳細なアクセス許可を使用して、VIS、個々の SAP インスタンス、HANA データベースに対する開始と停止のアクションを制御する方法に関するページを参照してください。
- HA デプロイの場合、SAP (
sap_vendor_cluster_connector) 用の HA インターフェイス クラスター コネクタを ASCS インスタンスにインストールする必要があります。 詳細については、 SUSE コネクタの仕様 と RHEL コネクタの仕様を参照してください。 - HANA データベースの場合、停止操作は、クラスター メンテナンス モードが無効状態の場合にのみ開始されます。
SAP システムをソフト停止する
現時点では、Azure PowerShell、Azure コマンド ライン インターフェイス (Azure CLI) および REST API インターフェイスからソフトストップ操作を開始できます。 ソフト停止を開始するには、ソフト停止のタイムアウト値 (秒単位) とともに停止操作を使用する必要があります。 VIS でソフト停止を開始し、SAP システムで操作が正常にトリガーされたら、VIS の正常性と状態を監視して、システムが停止したかどうかを確認します。
Note
Azure Center for SAP solutions を使用して SAP システムまたはアプリケーション サーバー インスタンスをソフト停止する場合、ソフト停止のタイムアウト値は 0 より大きく、82800 秒未満である必要があります。
PowerShell のソフト停止システム
Stop-AzWorkloadsSapVirtualInstance コマンドを使用します。
Stop-AzWorkloadsSapVirtualInstance -InputObject /subscriptions/sub1/resourceGroups/rg1/providers/Microsoft.Workloads/sapVirtualInstances/DB0 --SoftStopTimeoutSecond 300 `
CLI でのソフトストップシステム
az workloads sap-virtual-instance stop コマンドを使用します。
az workloads sap-virtual-instance stop --id /subscriptions/sub1/resourceGroups/rg1/providers/Microsoft.Workloads/sapVirtualInstances/DB0 --soft-stop-timeout-seconds 300
REST API を使用してシステムをソフト停止する
このサンプル ペイロードを使用して SAP システムをソフト停止します。 ソフト停止のタイムアウト値を秒単位で指定できます。
SAP アプリケーション サーバー インスタンスをソフト停止する
Azure PowerShell、CLI、REST API インターフェイスを使用して、Azure Center for SAP ソリューションの特定のアプリケーション サーバーをソフトストップできます。 アプリケーション サーバーでソフト停止を開始し、操作が正常にトリガーされたら、アプリケーション サーバー インスタンスの正常性と状態を監視して、停止したかどうかを確認します。
"SAP ソリューション用アプリ サーバー インスタンス" として表されるアプリケーション サーバーを ソフト停止するには:
PowerShell の使用
Stop-AzWorkloadsSapApplicationInstance コマンドを使用します。
Stop-AzWorkloadsSapApplicationInstance -InputObject /subscriptions/Sub1/resourceGroups/RG1/providers/Microsoft.Workloads/sapVirtualInstances/DB0/applicationInstances/app0 --SoftStopTimeoutSecond 300 `
CLI の使用
az workloads sap-application-server-instance stop コマンドを使用します。
az workloads sap-application-server-instance stop --id /subscriptions/Sub1/resourceGroups/RG1/providers/Microsoft.Workloads/sapVirtualInstances/DB0/applicationInstances/app0 --soft-stop-timeout-seconds 300
REST API の使用
このサンプル ペイロードを使用してアプリケーション サーバー インスタンスをソフト停止します。 ソフト停止のタイムアウト値を秒単位で指定できます。
HANA データベースをソフト停止する
HANA データベースをソフト停止して、実行中のすべてのステートメントが終了した後にデータベースを正常に停止することができます。 Azure PowerShell、CLI、REST API インターフェイスを使用して、ソフト ストップ データベースを使用できます。 HANA データベースでソフト停止を開始し、データベース インスタンスで操作が正常にトリガーされたら、VIS 上のデータベース インスタンスの状態を監視して、停止したかどうかを確認します。
Note
Azure Center for SAP solutions を使用して HANA データベース インスタンスをソフト停止する場合、ソフト停止のタイムアウト値は 0 より大きく、1800 秒未満である必要があります。
PowerShell の使用
Stop-AzWorkloadsSapDatabaseInstance コマンドを使用します。
Stop-AzWorkloadsSapDatabaseInstance -InputObject /subscriptions/Sub1/resourceGroups/RG1/providers/Microsoft.Workloads/sapVirtualInstances/DB0/databaseInstances/ab0 --SoftStopTimeoutSecond 300 `
CLI の使用
az workloads sap-database-instance stop コマンドを使用します。
az workloads sap-database-instance stop --id /subscriptions/Sub1/resourceGroups/RG1/providers/Microsoft.Workloads/sapVirtualInstances/DB0/databaseInstances/ab0 --soft-stop-timeout-seconds 300
REST API の使用
このサンプル ペイロードを使用して HANA データベースをソフト停止します。 ソフト停止のタイムアウト値を秒単位で指定できます。