クイックスタート: Azure portal を使用して専用 SQL プールのワークロード分類子を作成する

このクイックスタートでは、ワークロード グループにクエリを割り当てるためのワークロード分類子を作成します。 分類子によって、ELTLogin SQL ユーザーからの要求が DataLoads ワークロード グループに割り当てられます。 クイックスタート: ワークロードの分離の構成チュートリアルに従って、DataLoads ワークロード グループを作成します。 このチュートリアルでは、WLM_LABEL オプションを使用してワークロード分類子を作成し、さらに正確に要求を分類できるようにします。 分類子によって、HIGHワークロードの重要度がこれらの要求にも割り当てられます。

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Note

Azure Synapse Analytics に専用 SQL プール インスタンスを作成すると、新しい課金対象サービスが発生する可能性があります。 詳細については、「Azure Synapse Analytics の価格」を参照してください。

前提条件

このクイックスタートは、専用 SQL プール インスタンスが既に用意されていて、CONTROL DATABASE アクセス許可があることを前提としています。 作成する必要がある場合は、ポータルでの作成と接続に関する記事に従って、mySampleDataWarehouse という名前の専用 SQL プールを作成してください。

ワークロード グループ DataLoads が存在すること。 ワークロード グループを作成するには、クイックスタート: ワークロードの分離の構成チュートリアルを参照してください。

重要

ワークロード管理を構成するには、専用 SQL プールがオンラインになっている必要があります。

ELTLogin 用のログインを作成する

ELTLogin に対して CREATE LOGIN を使用して、master データベースで SQL Server 認証ログインを作成します。

IF NOT EXISTS (SELECT * FROM sys.sql_logins WHERE name = 'ELTLogin')
BEGIN
CREATE LOGIN [ELTLogin] WITH PASSWORD='<strongpassword>'
END
;

ユーザーを作成してアクセス許可を付与する

ログインを作成したら、データベースにユーザーを作成する必要があります。 CREATE USER を使用して、mySampleDataWarehouse に SQL ユーザー ELTRole を作成します。 このチュートリアルでは分類をテストするので、ELTLoginmySampleDataWarehouse へのアクセス許可を付与します。

IF NOT EXISTS (SELECT * FROM sys.database_principals WHERE name = 'ELTLogin')
BEGIN
CREATE USER [ELTLogin] FOR LOGIN [ELTLogin]
GRANT CONTROL ON DATABASE::mySampleDataWarehouse TO ELTLogin 
END
;

ワークロード分類を構成する

分類を使用すると、一連のルールに基づいて要求をワークロード グループにルーティングできます。 クイックスタート: ワークロードの分離の構成チュートリアルでは、DataLoads ワークロード グループを作成しました。 ここでは、ワークロード分類子を作成して、DataLoads ワークロード グループにクエリをルーティングします。

  1. mySampleDataWarehouse 専用 SQL プールのページに移動します。

  2. [ワークロード管理] を選択します。

    Click Menu

  3. DataLoads ワークロード グループの右側にある [設定と分類子] を選択します。

    Click Create

  4. [分類子] 列の [未構成] を選択します。

  5. [+ 分類子の追加] を選択します。

    Click Add

  6. [名前] に「ELTLoginDataLoads」と入力します。

  7. [メンバー] に「ELTLogin」と入力します。

  8. [要求の重要度] では High を選択します ("省略可能"。既定では通常の重要度になっています)。

  9. [ラベル] に「fact_loads」と入力します。

  10. [追加] を選択します。

  11. [保存] を選択します。

    Click Config

分類を確認してテストする

ELTLoginDataLoads 分類子の存在を確認するには、sys.workload_management_workload_classifiers カタログ ビューをチェックします。

SELECT * FROM sys.workload_management_workload_classifiers WHERE name = 'ELTLoginDataLoads'

分類子の詳細を確認するには、sys.workload_management_workload_classifier_details カタログ ビューをチェックすまし。

SELECT c.[name], c.group_name, c.importance, cd.classifier_type, cd.classifier_value
  FROM sys.workload_management_workload_classifiers c
  JOIN sys.workload_management_workload_classifier_details cd
    ON cd.classifier_id = c.classifier_id
  WHERE c.name = 'ELTLoginDataLoads'

次のステートメントを実行して、分類をテストします。 ELTLogin として接続していること、およびクエリで Label が使用されていることを確認します。

CREATE TABLE factstaging (ColA int)
INSERT INTO factstaging VALUES(0)
INSERT INTO factstaging VALUES(1)
INSERT INTO factstaging VALUES(2)
GO

CREATE TABLE testclassifierfact WITH (DISTRIBUTION = ROUND_ROBIN)
AS
SELECT * FROM factstaging
OPTION (LABEL='fact_loads')

ELTLoginDataLoads ワークロード分類子を使用して、CREATE TABLE ステートメントが DataLoads ワークロード グループに分類されていることを確認します。

SELECT TOP 1 request_id, classifier_name, group_name, resource_allocation_percentage, submit_time, [status], [label], command 
FROM sys.dm_pdw_exec_requests 
WHERE [label] = 'fact_loads'
ORDER BY submit_time DESC

リソースをクリーンアップする

このチュートリアルで作成した ELTLoginDataLoads ワークロード分類子を削除するには、次のようにします。

  1. DataLoads ワークロード グループの右側にある [1 Classifier]\(1 分類子\) をクリックします。

    Click Delete

  2. [分類子] をクリックします。

  3. ELTLoginDataLoads ワークロード分類子の右側にある [ ... ] をクリックします。

  4. [削除] をクリックします。

  5. [Save] をクリックします。

    Click Save

データ ウェアハウス ユニットと専用 SQL プールに格納されているデータに対して課金されます。 これらのコンピューティングとストレージのリソースは別々に請求されます。

  • データをストレージに保持しておく場合は、専用 SQL プールを使わない間、コンピューティング リソースを一時停止できます。 コンピューティングを一時停止すると、データ ストレージに対してのみ課金されます。 データを使用する準備ができたら、コンピューティングを再開します。
  • それ以上課金されないようにする場合は、専用 SQL プールを削除できます。

以下の手順に従ってリソースをクリーンアップします。

  1. Azure portal にサインインし、専用 SQL プールを選択します。

    Clean up resources

  2. コンピューティング リソースを一時停止するには、 [一時停止] ボタンを選択します。 専用 SQL プールが一時停止すると、ボタンの表示が [開始] になります。 コンピューティング リソースを再開するには、 [開始] を選択します。

  3. コンピューティング リソースやストレージに課金されないように専用 SQL プールを削除するには、 [削除] を選択します。

次のステップ

Azure portal の監視メトリックを使用して、ワークロードを監視します。 詳細については、ワークロードの重要度の管理と監視に関するページをご覧ください。