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プロバイダーから最適な料金を取得するための推奨事項

  • [アーティクル]

次の Azure Well-Architected フレームワークのコストの最適化チェックリストの推奨事項に該当します。

CO:05 プロバイダーから最適な料金を取得します。 クラウド リソースとライセンスに最適な料金を見つけて使用する必要があります。 コスト削減を定期的に確認します。 コスト レビューには、リージョンの価格、価格レベル、価格モデル (従量課金またはコミットメントベース)、ライセンスの移植性、企業の購入プラン、および価格シートを含める必要があります。

このガイドでは、ワークロードに合わせてプロバイダーから最適な料金を取得するための推奨事項について説明します。 最適な料金を取得することは、アーキテクチャ、リソース、または機能を変更せずに、クラウド リソースおよびソフトウェア リソースの最もコスト効率の高い価格オプションを見つけて確保することです。 料金を最適化することで、ワークロードを変更することなくクラウド コストを削減できます。 よく使うサービスの料金を少し下げるだけで、大幅なコスト削減が実現します。 料金の最適化を行わないと、リソース、サービス、ライセンスに対して必要以上の料金を支払うことになります。

定義

相談 定義
使用量ベースの課金モデル サービスの実際の使用状況に基づいて課金される価格モデル。 たとえば、デプロイされた仮想マシンの数、使用されるストレージの量、転送されるデータの量などがあります。
コミットメントベースの課金モデル 特定の使用量を事前に予約して支払い、従量課金ベースの価格と比較して割引率を得ることができる価格モデル。
率 サービスまたはライセンスを使用するための単価。

主要な設計戦略

最適な料金を取得するには、すべてのワークロード コンポーネントで最もコスト効率の高い価格モデルを積極的に検索する必要があります。 従量課金制 (PAYG) とコミットメントベースの課金、ソフトウェア ライセンスと企業割引プラン、リージョン間の価格差など、さまざまな課金モデルの利点を比較します。

ワークロード内のリソースとライセンスに対して最適な料金を取得するには、まず、最もコストの高い領域でコストを確認して削減する必要があります。 プロバイダーから利用可能な割引を評価し、ワークロードのニーズに基づいて適切な割引を選択します。 割引を定期的に確認し、可能な場合はライセンス料金を減らします。 新しいワークロード ソリューションを構築または購入する方がコスト効率が高いかどうかを判断します。

ワークロードの支出パターンを明らかにする

ワークロードを理解することは、インフラストラクチャ、リソース、ライセンス、サード パーティのサービスに最適な料金を見つけて使用するための最初のステップです。 情報に基づいた意思決定を行い、ワークロードのニーズに固有のコスト最適化戦略を実装する準備が整います。

ワークロードの料金を理解するために実行できるアクションを次に示します。

  • インベントリを取得する。 インフラストラクチャ、クラウド リソース、ライセンス、サード パーティのサービス、ワークロードに関連するその他の費用など、ワークロードのすべてのコンポーネントを一覧表示します。

  • 支出を理解する。 インベントリ リストの各項目の現在の支出を明確に理解します。 支払い内容と、費用の大部分がどこにあるかを特定します。

  • ワークロード経費の順序指定済みリストを作成する。 最もコストの高いコンポーネントを一覧表示し、最も安価なコンポーネントに向かって作業を進めます。 この演習は、最適化の取り組みに優先順位を付け、コストに最も大きい影響を与える領域に焦点を当てるのに役立ちます。

適切な課金モデルを決定する

課金モデルでは、従量課金制 (PAYG) の課金モデルとコミットメントベースの課金モデルのどちらかを選択します。 従量課金制とコミットメントベースの価格のどちらを選択するかは、ワークロード コンポーネントの予測可能性、期間、および使用状況の一貫性に基づきます。 この決定を行うときは、開発チームおよび購入チームと協力して、リソースのニーズ、使用パターン、および潜在的なコスト最適化のアイデアを評価する必要があります。

コスト効率を高めるには、適切な課金モデルを選択することが重要です。 ワークロードを事業目標に合わせ、ワークロードの特定の要件に最適な料金を取得するのに役立ちます。 適切な課金モデルを決定するには、次の戦略を検討してください。

従量課金ベースの課金モデルを理解する

従量課金ベースの課金モデル (PAYG) は、サービスを使用するときに料金を支払う柔軟な価格モデルです。 従量課金のコスト変数には、リソースの実行時間が含まれます。 サービス メーターには、1 時間ごとや 1 秒あたりなど、さまざまな課金の増分があります。 このモデルは、消費した分だけ支払うため、柔軟性とコスト管理が得られます。

従量課金ベースの課金モデルは、次のシナリオに最適です。

  • 変動ワークロード: 変動するワークロードには、予測できないスパイクや季節的な使用量の変動があります。 従量課金ベースの課金を使用すると、需要の変動に合わせてリソースをスケールアップまたはスケールダウンできます。 これにより、必要なパフォーマンスが提供され、使用率の低い時間帯に過剰な支払いをすることがなくなります。

  • 実稼働前環境: 一時的な開発環境とテスト環境では、従量課金ベースの課金が推奨されます。 プロジェクト期間中のみに支払いが発生するという利点があります。 必ず、開発作業に合わせてリソースを提供してください。 開発をスケールダウンすると、リソースのコストが削減されます。

  • 短期プロジェクト: 短期プロジェクトには、多くの場合、特定のリソース要件があります。 従量課金ベースの課金では、リソースの料金の支払いをプロジェクト期間中のみにできます。

トレードオフ: 多くのオンプレミス環境は常にオンであり、常に使用可能です。 サービスを計画的に使用すると、料金が下がる可能性がありますが、作成時間と運用上のオーバーヘッドを考慮する必要があります。

コミットメントベースの課金モデルを理解する

コミットメントベースの価格を使用すると、特定の期間に特定の使用量を予約し、事前に支払いを行います。 使用量を事前に予約することで、従量課金ベースの課金と比較して割引率を得ることができます。

コミットメントベースの価格で節約できる金額は、予約の期間、予約容量、サービスなどの要因によって異なります。 コミットメントベースの価格は、次のシナリオに最適です。

  • 予測可能なワークロード: ワークロードの使用パターンが一貫している場合は、時間の経過とともに特定の容量にコミットし、従量課金ベースの課金よりも大幅な割引を受けることができます。 これらのインスタンスには、使用するかどうかに関係なく料金が発生します。

  • 運用環境: コミットメントベースの課金は、ワークロードのリソース ニーズを十分に把握している運用環境に適しています。

  • 長期的なプロジェクト: コミットメントベースの課金は、予測可能性が高くない場合でも、長期的なリソース要件を持つプロジェクトではコスト効率が高くなります。

ワークロード チームとオプションについて話し合う

ワークロードのコストを効果的に最適化するには、開発チーム (またはアーキテクト) と購入チームが連携する必要があります。 専門知識を組み合わせることで、コストを最適化し、情報に基づいた意思決定を行う機会を特定できます。

コスト削減の取り組みに関して共同作業を行う際に推奨されるプロセスを次に示します。

  1. コスト最適化の機会を特定する: チームは一丸となって、インフラストラクチャ、クラウド リソース、ライセンス、サード パーティのサービスなど、コスト最適化の潜在的な領域を特定する必要があります。 使用パターン、スケーラビリティ、ワークロード、環境ごとのリージョン要件などの要因を考慮してください。

  2. リソース要件を評価する: コンポーネントまたはワークロードをサポートするために必要なリソースを決定します。 インフラストラクチャ、メンテナンス、継続的なサポートなどの要因を考慮してください。 これらの要件を理解することは、関係する長期的なコミットメントを測定するのに役立ちます。

  3. オプションを評価する: 従量課金制プランとコミットメントベースのプランの比較など、コスト最適化に関するオプションを評価します。 コスト削減とパフォーマンスへの影響の観点から、各オプションの長所と短所を評価します。 各サービスのパフォーマンス レベルとそれらの価格の違いを評価します。

コンポーネントの永続性を決定する

コミットメントベースのプランへのコミットが理にかなっているかどうかを判断するために、特定のコンポーネントが必要な期間を評価することが重要です。 予想される使用期間が 1 年未満の場合は、コミットメントベースのプランにコミットしないでください。 短期的な要件に対する従量課金制オプションの柔軟性を検討してください。

コンポーネントの使用状況の期間を確認するには、次の手順に従います。

  1. 使用状況データの収集: コンポーネントまたはワークロードの使用状況の履歴に関するデータを収集します。 このデータには、コンポーネントが稼働している期間と使用頻度が含まれる場合があります。

  2. 使用パターンの分析: 収集された使用状況データを分析して、パターンと傾向を特定します。 特定の期間または定期的な使用パターンで一貫している使用状況を探します。 この分析は、コンポーネントの使用状況の一般的な期間を理解するのに役立ちます。

  3. 将来の要件の検討: コンポーネントまたはワークロードの将来の要件や変更を検討します。 今後の変更が使用期間に影響を与える可能性があるかどうかを評価します。

  4. ビジネス ニーズの評価: コンポーネントまたはワークロードに関連するビジネス ニーズと目標を評価します。 プロジェクトのタイムライン、予算の制約、組織の全体的な戦略などの要因を考慮してください。

    将来の開発を予測することは、必要な長期的なコミットメントと、それが目的に合うかどうかを評価するのに役立ちます。 この評価は、コンポーネントの使用に適した期間を判断するのに役立ちます。

使用の一貫性を確認する

コミットメントベースのプランを検討している場合は、コンポーネントの一貫した最大使用量にコミットします。 一貫性のある最大使用量にコミットすることで、潜在的な節約とコストの最適化を最大化できます。 ただし、考慮すべきいくつかの要因があります。

  • 使用パターン: コンポーネントの過去の使用パターンを分析します。 使用量が一貫して高く安定している場合は、一貫した最大使用量へのコミットが理にかなっています。 ただし、使用量が非常に変動する場合や予測できない場合は、一貫した最大使用量にコミットすることは、実現可能でないか、コスト効率が高くない可能性があります。

  • 柔軟性とスケーラビリティ: コンポーネントの柔軟性とスケーラビリティを検討します。 必要に応じてコンポーネントを簡単にスケールアップまたはスケールダウンできる場合は、リソースを動的に調整できる柔軟な価格モデルを選択する方が適している可能性があります。 これにより、コンポーネントの実際の使用状況に合わせてコストを調整できます。

  • プロバイダーとの連携: プロバイダーとやり取りして、コンポーネントまたはワークロードに対する計画、ロードマップ、コミットメントに関する情報を収集します。 これにより、プロバイダーの長期的なビジョンとコミットメント レベルに関する貴重な分析情報が得られます。

  • コスト分析: コスト分析を実行して、より高い使用レベルにコミットすることによる潜在的な節約額が、コミットメントを十分に活用しないことによるリスクを上回るかどうかを評価します。

適切なコミットメントベースのプランを選択する

コミットメントベースのプランを戦略的に使用すると、該当するリソースのコストを大幅に最小限に抑えることができます。 これにより、リソースを効果的に計画して割り当てることができます。 適切なコミットメントベースのプランを選択するには、次の戦略を検討してください。

  • 適切なコミットメントベースのプランを選択する: ワークロードに必要な最小容量をカバーするコミットメントベースのプランを選択します。 最小限のコミットメントから始めると、コスト削減のメリットを引き続き享受しながらも柔軟性が得られるようになります。

    コミットメントベースのプランにコミットする前に、ワークロードの最小容量要件を明確に理解することで、リスクを最小限に抑え、節約を確実に最適化できます。 ただし、例外もあります。 最小限の初期コストで済むコミットメントは、リスクが低くなります。 コミットメント リスクが低いほど、コミットメントベースのプランに迅速にコミットできます。 コミットメントのコストとリスクが増大するにつれて、コミットする各コンポーネントの一貫した最小使用量を把握する必要があります。

  • コミットメントを増やす: ワークロードの容量が増えるにつれて、コミットメントを徐々に増やします。 小規模から開始し、スケールアップします。 ワークロードの実際の使用状況に基づいてスケールアップを増分します。

  • 再ネゴシエーションと統合: コミットメントベースのプランを定期的に再ネゴシエーションして正規化し、終了時刻を調整します。 この調整により、請求書の 1 つの明細項目に統合できるため、コストの管理と最適化が容易になります。

  • 過小使用をなくす: コミットメントベースのコントラクトを評価して最適化し、潜在的な価値を最大限に引き出す必要があります。 料金と使用状況データを定期的に確認して分析します。 実際のコストと償却コストの内訳を把握し、データを調整して正確な課金ができるようにします。

    使用率を監視する。 コミットメントベースのプランをどの程度使用しているかに注目してください。 すべての予約済みリソースを使用していないかどうかを通知するアラートを設定します。 時間の経過に伴う使用具合を確認し、使用していないものをすべて削除します。 プランを最大限に活用するために、適切なサイズの仮想マシンを使用していることを確認します。 また、既に支払った内容に合わせてサイズを調整することもできます。

    コミットメントベースのプランを変更する。 共有する予約のスコープを変更して、リソース全体に適用できるようにすることを検討してください。 使用率を高め、節約を最大化するのに役立ちます。 未使用のコミットメントベースのプランが見つかった場合は、未使用の数量を交換するか、プランのキャンセルと払い戻しを試してください。

利用可能な割引を評価してコミットする

特定のワークロードに適用できる可能性のある割引を評価して分析します。 このプロセスは、コスト削減の機会を特定し、ワークロードに関連する支出を最適化するのに役立ちます。 また、リソースをより効率的に割り当てるのに役立ちます。

次のタスクを試してください。

  • 試用版プランについて質問する: プロバイダーの試用期間を使用するか、無料または割引料金を交渉して概念実証を実行します。 このアプローチでは、限定的な財務リスクを持つサービスまたは製品を試すことができるので、購入にコミットする前にワークロードに対する適合性を評価できます。 試用期間またはネゴシエートされた契約の契約条件を必ず確認してください。

  • プロバイダーの提供内容を確認する: プロバイダーが提供する割引と価格モデルについて理解します。 長期的なコミットメントのボリュームベースの割引、プロモーション オファー、または割引について確認します。 ワークロードの変動性と柔軟性の要件を満たすことができる使用可能なオプションについて検討します。 さまざまな価格モデル、スケーリング オプション、またはコミットメントベースの契約に関する情報を含めます。

  • 使用状況と消費量の分析: ワークロードの使用状況と消費パターンを評価して、ワークロードが特定の割引プログラムの適格性基準を満たしているかどうかを判断します。 この分析は、ワークロードに最適な割引を特定するのに役立ちます。

  • 契約条件の評価: 既存の契約または取り決めの契約条件を確認して、潜在的な割引オプションを特定します。 コミットメントの期間、更新条件、より適正な料金を交渉する可能性を検討してください。

  • プロバイダーに伝える: 割引について話し合うときに、ワークロードの実際の使用状況と予想される使用状況を把握します。 検討する環境についてプロバイダーに知らせます。 たとえば、稼働前環境では割引を受けられることが多いです。 プロバイダーに、製品バンドルなどの利用可能な割引オプションについて相談します。 割引プログラム、適格性基準、および交渉の可能性について具体的な質問をします。

  • リセラーのオプションを理解する: 利用可能な割引に関する追加の分析情報を提供したり、代替価格モデルを提供したりできるリセラーと連携することを検討してください。 リセラーは、ワークロードにとって有益な特殊なプログラムや割引にアクセスできる場合があります。

適切な割引オプションにコミットすることは、評価に基づいて行動することです。 使用可能なオプションが用意されています。 ニーズとワークロード データをさまざまなプロバイダーに伝えました。 ここで、定義された期間の割引料金をロックする必要があります。これにより、従量課金制の価格と比較して大幅なコスト削減につながる可能性があります。

ソリューションをビルドするか購入するかを決定する

社内でソリューションを構築することで、機能と構成をきめ細かく制御できます。 この制御は、不要な機能を排除し、料金を最適化するのに役立ちます。 ただし、ソリューションを社内で構築するには、開発時間とメンテナンスに多額の先行投資が必要です。

マーケットプレースなどからソリューションを購入すると、迅速にデプロイでき、初期コストが低くなる可能性があります。 ただし、ソリューションを購入するには、継続的なサブスクリプションまたはライセンス料金が必要になる場合があります。

ソリューションをビルドするか購入するかを決定する際の主な考慮事項を次に示します。

  • 制御とカスタマイズ: 製品またはソリューションに必要な特定の機能を評価します。 ソリューションを購入することが要件を満たしているかどうか、またはビルドによって、カスタマイズと柔軟性が可能となり、より適正な料金を実現できるかどうかを判断します。

    ソリューションを構築すると、コンポーネントの選択と構成をより大きく制御できます。 ビジネス ニーズに合わせてカスタマイズを追加し、料金が発生する可能性がある不要な機能を最小限に抑えることができます。 ソリューションを購入すると、カスタマイズ機能が制限された構成済みオプションが提供されます。

  • 市場投入までの時間: ワークロード コンポーネントまたはソリューションをデプロイするための緊急性と時間の制約を評価します。 ソリューションを社内で構築する場合は開発とテストに時間がかかる場合があります。一方、ソリューションを購入すると、より迅速なデプロイが可能になります。

  • 技術的な専門知識: 構築には、時間の経過に伴う適切な構成とメンテナンスを確保するために、より高い技術的専門知識が必要になる場合があります。 カスタム ソリューションには、前もって時間をかけて作業を行う必要があります。 ソリューションの購入は、多くの場合、より使いやすく、技術的な知識が少なくて済みます。

  • コスト: 開発リソース、インフラストラクチャ、継続的なメンテナンス、サポートなど、ソリューションの構築にかかる総コストを評価します。 ソリューションを構築するコストと、ソリューションを購入するコストを比較します。 サポート プラン、ライセンス、またはサブスクリプション料金を含めます。 ソリューションを購入すると、スケールの経済性により、より予測可能な価格と潜在的な割引が提供される可能性があります。

  • サポートと更新プログラム: ビルドと購入の両方について、サポートと更新プログラムの可用性を検討します。 各オプションに必要な技術的専門知識のレベルと、サポート リソースへのアクセスの容易さを評価します。

    カスタム ソリューションの更新プログラムでは、個別の環境、テスト、バックアップを必要とすることでコストが増えます。 購入したソリューションについては、マーケットプレース プロバイダーの評判と実績を調査します。 プロバイダーの信頼性、顧客レビュー、提供されるサポート レベルなどの要因を考慮してください。

    また、課金サイクルも考慮してください。 たとえば、サブスクリプションの課金サイクルは、時間の経過とともにソリューションの品質を維持するためにインセンティブ対象となります。 1 回限りの購入には、ソリューションを維持するための同じコスト インセンティブはありません。

ライセンス コストを最適化する

ライセンス コストを最適化するとは、さまざまなライセンス プログラムとオプションを使って、価値を最大化しながら経費を最小限に抑えるということです。 このアプローチは、プロバイダーから最適な料金を引き出し、ソフトウェアとサービスへの過剰支払を防ぐのに役立ちます。 設計、構築、デプロイの各フェーズに関連付けられるライセンスを確認することが重要です。 その確認対象には、ソフトウェア開発、セキュリティ、監視、設計コンポーネントで使われるツールを含める必要があります。 これらのライセンス プログラムには、次のオプションが含まれる場合があります。

  • ハイブリッドの使用とバンドル: ライセンス プログラムの調査に加えて、ハイブリッドの使用とバンドルのオプションの使用を検討してください。 これらのプログラムでは、オンプレミス環境とクラウド環境の両方のライセンスを最適化することで、コストを節約できます。

  • 交渉: より良いライセンス条件を確保するために、プロバイダーと交渉することをためらってはいけません。 交渉は、多くの場合、より有利な価格と割引につながる可能性があります。

  • Dev/Test の価格: プロバイダーが提供する Dev/Test の価格オプションを利用します。 通常、これらのプログラムは非運用環境に割引料金を提供するためのもので、開発およびテストのフェーズ中にコストを節約できます。

  • ボリューム割引: 使用量が増えると、ボリューム割引の対象になる場合があります。 クラウド サービス プロバイダーは、多くの場合、使用量の規模に基づいて割引料金を提供するため、使用状況を監視し、コストの最適化の機会を探ることが重要です。

  • 既存のエンタープライズ契約: 既存のエンタープライズ契約を確認して、ライセンスの利点やコスト削減の機会があるかどうかを確認します。 調達部門またはライセンス リセラーは、この領域で貴重な分析情報を提供できます。

Azure ファシリテーション

Microsoft Cost Management: Azure には、Microsoft Cost Management などのコストを管理および最適化するためのツールと機能が用意されています。 これらのツールを使用すると、クラウド支出の追跡と分析、予算の設定、コスト アラートの取得、詳細なコスト レポートへのアクセスを行うことができます。

Azure の予約と Azure の節約プラン: 予約と節約のプランを使用すると、ある期間に特定のリソースを使用することをコミットし、Azure サービスの大幅な割引を受けることができます。 詳細を次に示します:

  • Azure の予約には、複数の製品に対する計画を 1 年分または 3 年分コミットすることで、コストを削減する効果があります。 コミットすることで、使用するリソースの割引を受けることができます。

    予約すると、従量課金制の価格と比較してリソース コストを大幅に削減できます。 予約は課金割引を提供するもので、リソースの実行時の状態には影響しません。 予約の購入後は、該当するリソースに割引が自動的に適用されます。

    特定のサービス、製品、場所が時間の経過とともに変化することが予想されない場合は、予約インスタンスを使用しましょう。 最適なコスト削減のために、予約を開始することを強くお勧めします。

  • コンピューティング向けの Azure 節約プランは柔軟な価格モデルです。 1 年間または 3 年間、コンピューティング サービスに対して時間単位の固定金額を支払うことをコミットすると、従量課金制価格より節約できます。

    節約プランにコミットすると、使用するリソースに対して、時間単位のコミットメント額まで割引を受けることができます。 節約プランのコミットメントは、Microsoft 顧客契約およびクラウド ソリューション プロバイダーをご利用のお客様には米ドルで、Enterprise Agreement をご利用のお客様には現地通貨で表示されます。 節約プランの割引は、コミットメント額ではなく、メーターとコミットメント期間 (1 年または 3 年) によって異なります。

    節約プランは課金割引を提供するもので、リソースの実行時の状態には影響しません。 特定の時間単位の支出にコミットすることで、多様なコンピューティング コストを柔軟にカバーするには、Azure の節約プランを使用しましょう。

未使用の予約と節約プランを排除する: 未使用の予約と節約プランを排除するには、Microsoft Cost Management と Billing ツールを使用できます。 予約と節約プランの使用状況に関する分析情報が提供されるため、未使用または過小使用のコミットメントを特定し、それに応じて調整を行うことができます。 使用率は、Azure portal の [予約] セクションで確認できます。

Azure Dev/Test: Azure Dev/Test は、Visual Studio サブスクリプションの特典が付属するプランです。 このプランでは、Azure の月単位のクレジットを取得して、さまざまな Azure サービスを無料で試すことができます。 クレジットの額はサブスクリプションのレベルによって異なります。 さまざまな Azure サービスに対する Azure Dev/Test 料金の割引を利用して、コスト効率の良い開発とテストを実現することもできます。

Azure サービス: 多くの Azure サービスでは、従量課金ベースとコミットメントベースの両方の課金モデルが提供されています。 使用状況に合わせて切り替えることができ、機能が損われることはありません。

Azure ハイブリッド特典: Azure ハイブリッド特典では、既存のオンプレミス ライセンスを使用して、Azure でリソースを実行するコストをカバーすることで、全体的な保有コストを削減できます。 この特典は、SQL Server ワークロードと共に、Windows と Linux の両方の仮想マシンに適用されます。 Azure ハイブリッド特典を利用するには、ライセンスが対象であり、要件を満たしていることを確認する必要があります。

ライセンス モビリティ: Azure では、ライセンス モビリティがサポートされています。 特定のソフトウェア製品のライセンスを持ち込んで、Azure リソースに適用することができます。 この機能は、ライセンス コストを削減し、ライセンスの管理を簡素化するのに役立ちます。

ライセンス契約: Microsoft は、Microsoft クラウド サービス サブスクリプション、オンプレミス ソフトウェア ライセンス、またはソフトウェア アシュアランスを購入する組織向けに、コミットメントベースのトランザクション ライセンス オプションを提供しています。 該当するワークロードにこれらのオファーを使用します。 Microsoft では、ワークロードのニーズに基づいて、次のようなさまざまなボリューム ライセンス プログラムと契約を提供しています。

詳細については、「Microsoft ライセンス リソース」を参照してください。

Azure スポット インスタンス: Azure スポット インスタンスでは、未使用の Azure コンピューティング容量に割引価格でアクセスできます。 スポット インスタンスを使用すると、柔軟性があり、中断を処理できるワークロードのコストを節約できます。

コスト最適化チェックリスト

レコメンデーションの完全なセットを参照してください。

コスト最適化チェックリスト