次の方法で共有


BizTalk Serverを使用して SQL から複数の受信ポート間でポーリング メッセージを受信する

2 つのポーリング操作を含む BizTalk アプリケーションを作成するシナリオを考えてみましょう。 各ポーリング操作では、同じデータベースから Employee と Customer の各テーブルがポーリングされます。 このようなアプリケーションを管理コンソールBizTalk Server展開する場合は、2 つの受信ポートを作成する必要があります。 各受信ポートの接続 URI は次のようになります。

mssql://<server_name>/<database_instance_name>/<datbase_name>  

両方の受信ポートが同じサーバー上の同じデータベースからポーリング メッセージを受信しているため、両方の接続 URI は同じになります。 ただし、BizTalk アプリケーションは、同じ接続 URI を持つ 2 つの受信ポートを持つことはできません。

BizTalk アプリケーションで同じデータベース (またはデータベース内の同じテーブル) をポーリングする 2 つの受信ポートをアダプター クライアントが持てるために、SQL アダプターは接続プロパティ InboundID を提供します。 この接続プロパティには任意の値を指定できます。 受信 ID を追加すると、接続 URI が一意になります。 次に例を示します。

Employee テーブルのポーリング メッセージを受信するポートの接続 URI は次のとおりです。

mssql://<server_name>/<database_instance_name>/<datbase_name>?InboundID=Employee  

同様に、Customer テーブルのポーリング メッセージを受信するポートの接続 URI は次のようになります。

mssql://<server_name>/<database_instance_name>/<datbase_name>?InboundID=Customer  

接続 URI は InboundID プロパティを追加することで一意になるため、1 つの BizTalk アプリケーションで同じデータベースまたはテーブルをポーリングする複数の受信ポートを作成できるようになりました。

重要

ポーリング操作と TypedPolling 操作の両方に対して InboundID 接続プロパティを指定できます。

参照

BizTalk Serverで SQL アダプターを使用してSQL Serverをポーリングする