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維持可能な最大パフォーマンスに影響を及ぼす要因

維持可能な最大スループットは、使用可能なサーバー リソース、ソリューションで使用される機能の種類、メッセージ サイズ、全体的なメッセージ負荷などのさまざまな要因によって直接的な影響を受けます。 直接的ではないながらも、検討を要するその他の要因もあります。 維持可能な最大パフォーマンスを予測する際は、以下の要因を考慮してください。

ロード パターン

通常、予測可能な一定のレートでメッセージが BizTalk Server の運用環境に送信されることはありません。 一般的なビジネス要件では、BizTalk Server を使用してメッセージを処理するレートは上下に変動します。 ピーク時には BizTalk Server の処理要件は短時間で最小からオーバードライブ状態まで上昇し、メッセージの処理レートよりも受信レートが上回ります。 このシナリオでは、公開されたメッセージは、バックログされたメッセージが BizTalk によって適切なサブスクライバーに配信されるまで、メッセージ ボックス データベースにバックログされます。 BizTalk Server が、ピーク ロード期間に蓄積されたメッセージのバックログを処理できる限り、これが問題になることはありません。

BizTalk Server 環境へのメッセージ フローの一般的なパターンは変動するので、テスト シナリオを一定期間実行して、ソリューションが目的のスループットを維持可能で、時間と共にピーク ロードから回復できることを確認してください。

監視および保守アクティビティ

運用ソリューションの稼働時には、多くの監視および保守アクティビティが生じます。これらのアクティビティは BizTalk のパフォーマンスに影響する可能性があるので、テスト シナリオに組み込む必要があります。 たとえば、次のようなアクティビティです。

  • BizTalk 管理コンソールのクエリ これらのクエリはリソースを消費し、クエリの種類と頻度に応じて全体的なスループットに影響します。

  • バックアップ、アーカイブ、および消去アクティビティ これらのアクティビティはリソースも消費するため、テスト シナリオに組み込む必要があります。 すべての BizTalk Server データベースを定期的にバックアップし、トランザクション ログを整理する必要があります。 この処理を行わない場合、トランザクション ログのサイズが大きくなり、トランザクション データベースのディスク領域がいっぱいになることがあります。 追跡を使用している場合、追跡データベースの定期的なデータ削除および必要に応じたアーカイブを行うことによって、このデータベースのサイズが大きくなりすぎる状況を回避する必要があります。 BizTalk Server データベースの保守の詳細については、「BizTalk Server データベースのバックアップと復元」を参照してください。

参照

維持できる最大の追跡スループットの測定