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BizTalk Server データベースの高可用性を実現する

BizTalk Serverは、データの永続化にSQL Serverに大きく依存しています。 その他すべての BizTalk Server コンポーネントおよびホストにも、多種多様な業務アプリケーション (メッセージの受信、処理、ルーティングなど) を統合するプロセスにおいて、それぞれ固有の役割がありますが、この作業をディスクに取り込み、維持するという役割は、データベース コンピューターにあります。

BizTalk Server データベースの高可用性を実現するには、Windows Server フェールオーバー クラスタリングを使用して、SQL Serverを実行している 2 つのデータベース コンピューターを構成してサーバー クラスターを作成します。 サーバー クラスタリングは、BizTalk Server データベースの冗長性とフォールト トレランスを提供します。 複数のコンピューターを並列に運用して可用性とスケーラビリティを高めようとする負荷分散クラスタリングとは異なり、サーバー クラスタリングでは通常、2 台のデータベース コンピューターをアクティブ/パッシブ構成で使用します。この構成では、一方のコンピューターが他方のコンピューターのバックアップ リソースを提供します。

次の図は、アクティブ/パッシブ構成のサーバー クラスタリングによって高可用性を実現した BizTalk Server のデータベース層を示しています。

BizTalk Server データベース層

アクティブ側のデータベース コンピューターでエラーや障害が発生した場合、障害の起きたコンピューターが復旧するまでの間、パッシブ側のコンピューターがアクティブになり、データベース リソースの管理を引き継ぎます。 データベース サービスのフェール オーバーが行われ、さらに、新たにアクティブとなったコンピューターへのデータ接続が確立されることによって、BizTalk Server アプリケーションは処理を続行できます。

BizTalk Serverによってインストールされるデータベースの詳細については、「BizTalk Serverのデータベース」を参照してください。

BizTalk Server データベースのバックアップの詳細については、「BizTalk Server データベースのバックアップと復元」を参照してください。

このセクションの内容

参照

BizTalk ホストの高可用性
BizTalk Server の高可用性を実現するサンプル シナリオ