BizTalk メッセージング エンジンの使用
メッセージング エンジンのアーキテクチャを次の図に示します。 メッセージがアダプターによって受信され、BizTalk Server に送信されるシナリオを示しています。
メッセージング エンジンのアーキテクチャ
各アダプターには、メッセージング エンジンとの対話に使用する TransportProxy オブジェクトの独自のインスタンスがあります。 アダプターとメッセージング エンジンとの対話はバッチ単位で実行され、バッチには分離的な処理が適用されます。 バッチとは、SubmitMessage、SuspendMessage、DeleteMessage などの操作をひとまとめにしたものです。
アダプターがメッセージング エンジンにメッセージを送信するときに、具体的にどのような処理が行われるかを次に示します。
アダプターが新しいメッセージを作成し、データ ストリームをメッセージに接続します。
アダプターが新しいバッチをメッセージング エンジンから取得します。
送信対象のバッチに対し、アダプターがメッセージを追加します。
バッチがコミットされ、メッセージング エンジンのスレッド プールのキューに格納されます。
メッセージング エンジンのスレッド プールが新しいバッチの処理を開始します。
メッセージが受信パイプラインで処理されます。
受信パイプラインがメッセージ (ゼロ個以上) を生成します。 パイプラインでは、エラーが発生しない限り、メッセージを処理できます。 受信パイプラインで複数のメッセージが生成される場合もあります。複数のメッセージが生成される典型的なケースとしては、逆アセンブラー コンポーネントが、単一のインターチェンジを複数のメッセージに逆アセンブルする場合などが考えられます。 通常、送信されたメッセージは、受信パイプラインによって XML として正規化されます。
マッピングが構成されていた場合、パイプラインによって生成されたメッセージが、マッパーで処理されます。
メッセージがメッセージ エージェントまたはメッセージ ボックス データベースに公開されます。
メッセージング エンジンが、アダプターをコールバックし、バッチの処理結果を通知します。
このセクションの内容
参照
BizTalk Server がサイズの大きなメッセージを処理する方法
エンジン パフォーマンスの特性
維持可能な最大エンジン スループットの測定
エンジンの MST を測定するためのテスト シナリオ
Microsoft BizTalk LoadGen 2007 ツールの使用