Web サービスの使用
Microsoft BizTalk Server では、Web サービスのサポートが組み込まれています。 BizTalk Server は、既存のすべての Web サービスを再利用し、オーケストレーション内に集約できます。 また、オーケストレーションを Web サービスとして公開し、Web サービス ロジックとビジネス プロセス ロジックを区別することもできます。
BizTalk Server は、Web サービスのネイティブ アダプタのサポートを実装しています。 ネイティブ アダプタのサポートにより、コードを記述しなくても、Web サービスのスケーラビリティ、フォールト トレランス、および追跡の機能を利用できます。 SOAP アダプターの詳細については、「 SOAP アダプター」を参照してください。
BizTalk Server での Web サービスのサポートは、Web サービスの使用または呼び出しと、Web サービスの公開または作成の 2 つのカテゴリに分類されます。
Web サービスを利用または公開する前に、ASP.NET の XML Web サービスについて理解しておく必要があります。 XML Web サービスの基本については、 の記事「XML Web サービスの基本」 https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=193057を参照してください。
Web サービスの使用
Web サービスは、オーケストレーション内から利用 (呼び出し) できます。 複数の Web サービスを 1 つのオーケストレーションに集約して、ビジネス プロセス全体を完了できます。
Web サービスの発行
BizTalk Web サービス公開ウィザードを使用して、Web サービスを公開できます。 オーケストレーションおよび送信アダプタでは、これらの公開された Web サービスを使用できます。
SOAP ヘッダーの使用
BizTalk Server では、定義済みの SOAP ヘッダーと不明な SOAP ヘッダーがサポートされています。 定義済みの各 SOAP ヘッダーのコンテキスト プロパティが BizTalk Server によって Web サービス内に作成されます。
Web サービス標準
BizTalk Serverは、送受信時に任意の Web サービス標準で動作する必要があります。 すべての標準がテストされているわけではありません。 通常、WCF でサポートされる標準は、BizTalk Serverでもサポートされます。 サポートされる標準には、次のものがあります。
WS-ReliableMessaging
WS-Security
WS-SecureConversation
WS-Trust
WS-Federation
WS-Addressing
WS-Policy
WS-MetadataExchange
WS-Coordination
WS-Atomic