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DLP ポリシーに対する HTTP コネクタとカスタム コネクタのサポート

重要

このコンテンツはアーカイブされており、更新されていません。 最新のドキュメントについては、Microsoft Dynamics 365 製品のドキュメントを参照してください。 最新のリリース計画については、Dynamics 365 および Microsoft Power Platform のリリース計画を参照してください。

最近、データ損失防止 (DLP) 機能への投資が行われています。 具体的には、PowerShell またはフロー テンプレートを使用して作成または変更できる DLP ポリシーに、HTTP コネクタおよびカスタム コネクタのサポートが追加されています。

データ損失防止ポリシー

データ損失防止ポリシーでは、同じアプリ内またはフロー内で使用できるコネクタを制限することができます。 これらのポリシーは、環境管理者またはテナント管理者のどちらでも設定できます。 各 DLP ポリシーには、ビジネス データと非ビジネス データの 2 つのデータ グループが含まれます。 管理者は、既定のデータ グループを選択して、PowerApps および Microsoft Flow で使用できるようになった新しいコネクタを自動的に含めることができます。

DLP ポリシー

HTTP コネクタのサポート

これまでの HTTP アクションとトリガーは、コネクタとは見なされていませんでした。 お客様からのフィードバックにより、これらの項目を DLP の対象となるように分類し直すことで、お客様がよりいっそう柔軟かつきめ細かく環境を制御できるようにしました。

PowerShell コマンドレットまたは特定のフロー テンプレートを使用してポリシーを作成または変更するときに、これらのトリガー/アクションをサポートするオプションを追加しました。 具体的には、次のものを管理できます。

  • HTTP (および HTTP + Swagger)
  • HTTP webhook
  • HTTP 要求

HTTP アクション

カスタム コネクタのサポート

また、DLP ポリシーにカスタム コネクタを組み込んで管理する機能も追加されました。 これらのコネクタをポリシーに追加するには PowerShell またはフロー テンプレートを使用する必要があり、その後は管理ポータルで管理できるようになります。

注意

ポリシー エディターに指定されたアイコンと表示名が表示されるのは、テナントの既定の環境に格納されているカスタム コネクタだけです。 他のすべてのカスタム コネクタには、既定のコネクタ アイコンとその内部名が表示されます。

前提条件

管理コマンドレットで管理操作を実行するには、次のものが必要です。

実装

現在、DLP ポリシーに対する HTTP コネクタおよびカスタム コネクタのサポートはフロー テンプレートおよび PowerShell スクリプトとして実装されていますが、将来的には UI でのサポートが計画されています。 これにより、管理者はこの新しい機能を実装するかどうかを選択できます。 カスタム コネクタを追加するには、こちらのテンプレートを使用してください。 DLP ポリシーに HTTP のサポートを追加するには、こちらのテンプレートを使用してください。

注意

DLP ポリシーをプログラムで変更する場合は、DLP ポリシーが破損しないように十分注意する必要があります。 そのため、以下の予防措置を講じる必要があります。

  • PowerShell コマンドレットまたは Power Platform 管理コネクタを使用して、既存のポリシーをバックアップします。
  • 非実稼働テナントでは、次の PowerShell コマンドレットを実行します。 ポリシーが破損すると、他の DLP ポリシーが PowerApps/Flow 管理ポータルに表示されなくなる可能性があります。

テンプレート

新しいテンプレートを使用してカスタム コネクタをポリシーに追加するには、ポリシー名、コネクタを追加するグループ、およびコネクタの名前、ID、種類を入力するだけです。 フローを 1 回実行すると、指定したポリシーとグループにカスタム コネクタが追加されます。

新しいテンプレートを使用して既存のポリシーに HTTP コネクタを追加するには、コネクタを追加するポリシーの名前を入力して、フローを実行します。

PowerShell

PowerShell を使用してカスタム コネクタや HTTP コネクタのサポートをポリシーに追加するには、上記のリンクから最新の PowerApps PowerShell スクリプトをダウンロードしてインポートし、コマンドレット "New-AdminDlpPolicy"、"Set-AdminDlpPolicy"、"Add-CustomConnectorToPolicy"、および "Remove-CustomConnectorFromPolicy" を使用してポリシーを変更します。 リファレンスとしては、コマンドレット "Get-Help -detailed" を使用できます。

HTTP コネクタを含むように DLP ポリシーを作成または更新するときは、スキーマバージョン 2018-11-01 を使用します。 テンプレートまたは PowerShell を使用して HTTP のサポートが追加されるのは、指定したポリシーだけです。 管理センターで作成した新しいポリシーには、HTTP コネクタは含まれません。

重要

スキーマ バージョン2018-11-01 からダウングレードすることはできません。 HTTP サポートはポリシーから削除できません。 HTTP サポートを削除しようとすると、DLP ポリシーが破損する可能性があります。 さらに、HTTP コネクタをサポートするように DLP ポリシーを更新した場合、現在それらの HTTP 機能を使用しているフローが遮断される可能性があります。