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CFileTimeSpan クラス

このクラスには、ファイルに関連付けられている相対日付と相対時刻の値を管理するメソッドが用意されています。

構文

class CFileTimeSpan

メンバー

パブリック コンストラクター

名前 説明
CFileTimeSpan::CFileTimeSpan コンストラクター。

パブリック メソッド

名前 説明
CFileTimeSpan::GetTimeSpan CFileTimeSpan オブジェクトから期間を取得するには、このメソッドを呼び出します。
CFileTimeSpan::SetTimeSpan CFileTimeSpan オブジェクトの期間を設定するには、このメソッドを呼び出します。

パブリック演算子

名前 説明
CFileTimeSpan::operator - CFileTimeSpan オブジェクトに対して減算を実行します。
CFileTimeSpan::operator != 2 つの CFileTimeSpan オブジェクトが等しくないかどうかを比較します。
CFileTimeSpan::operator + CFileTimeSpan オブジェクトに対して加算を実行します。
CFileTimeSpan::operator += CFileTimeSpan オブジェクトに対して加算を実行し、結果を現在のオブジェクトに割り当てます。
CFileTimeSpan::operator < 2 つの CFileTimeSpan オブジェクトを比較して、小さい方を決定します。
CFileTimeSpan::operator <= 2 つの CFileTimeSpan オブジェクトを比較して、等しいかどうか、または小さい方を決定します。
CFileTimeSpan::operator = 代入演算子。
CFileTimeSpan::operator -= CFileTimeSpan オブジェクトに対して減算を実行し、結果を現在のオブジェクトに割り当てます。
CFileTimeSpan::operator == 2 つの CFileTimeSpan オブジェクトが等しいかどうかを比較します。
CFileTimeSpan::operator > 2 つの CFileTimeSpan オブジェクトを比較して、大きい方を決定します。
CFileTimeSpan::operator >= 2 つの CFileTimeSpan オブジェクトを比較して、等しいかどうか、または大きい方を決定します。

解説

CFileTimeSpan クラスには、ファイル システムに使う単位で相対的な期間を処理するメソッドが用意されています。 これらの単位は、いつファイルが作成されたか、最後にアクセスされたか、最後に変更されたかなど、ファイル操作でよく使われます。 このクラスのメソッドは、よく CFileTime クラスのオブジェクトと共に使用されます。

CFileTime::Millisecond の例を参照してください。

要件

ヘッダー: atltime.h

CFileTimeSpan::CFileTimeSpan

コンストラクター。

CFileTimeSpan() throw();
CFileTimeSpan(const CFileTimeSpan& span) throw();
CFileTimeSpan(LONGLONG nSpan) throw();

パラメーター

span
既存の CFileTimeSpan オブジェクトです。

nSpan
FILETIME 単位の期間。

解説

CFileTimeSpan オブジェクトは、既存の CFileTimeSpan オブジェクトを使用して作成するか、100 ナノ秒の FILETIME 単位で 64 ビット値として表現することができます。 詳細については、CFileTimeを参照してください。 既定のコンストラクターにより、期間が 0 に設定されます。

CFileTimeSpan::GetTimeSpan

CFileTimeSpan オブジェクトから期間を取得するには、このメソッドを呼び出します。

LONGLONG GetTimeSpan() const throw();

戻り値

100 ナノ秒の FILETIME 単位で期間を返します。 詳細については、CFileTimeを参照してください。

CFileTimeSpan::operator -

CFileTimeSpan オブジェクトに対して減算を実行します。

CFileTimeSpan operator-(CFileTimeSpan span) const throw();

パラメーター

span
CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

2 つの期間の差の結果を表す CFileTimeSpan オブジェクトを返します。

CFileTimeSpan::operator !=

2 つの CFileTimeSpan オブジェクトが等しくないかどうかを比較します。

bool operator!=(CFileTimeSpan span) const throw();

パラメーター

span
比較される CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

比較対象の項目が CFileTimeSpan オブジェクトに等しくない場合は TRUE を返します。それ以外の場合は FALSE を返します。

CFileTimeSpan::operator +

CFileTimeSpan オブジェクトに対して加算を実行します。

CFileTimeSpan operator+(CFileTimeSpan span) const throw();

パラメーター

span
CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

2 つの期間の合計を含む CFileTimeSpan オブジェクトを返します。

CFileTimeSpan::operator +=

CFileTimeSpan オブジェクトに対して加算を実行し、結果を現在のオブジェクトに割り当てます。

CFileTimeSpan& operator+=(CFileTimeSpan span) throw();

パラメーター

span
CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

2 つの期間の合計を含む更新された CFileTimeSpan オブジェクトを返します。

CFileTimeSpan::operator <

2 つの CFileTimeSpan オブジェクトを比較して、小さい方を決定します。

bool operator<(CFileTimeSpan span) const throw();

パラメーター

span
比較される CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

1 つ目のオブジェクトが 2 つ目のオブジェクトより小さい (つまり短い期間を表す) 場合は TRUE を、それ以外の場合は FALSE を返します。

CFileTimeSpan::operator <=

2 つの CFileTimeSpan オブジェクトを比較して、等しいかどうか、または小さい方を決定します。

bool operator<=(CFileTimeSpan span) const throw();

パラメーター

span
比較される CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

1 つ目のオブジェクトが 2 つ目のオブジェクトより小さい (つまり短い期間を表す) か等しい場合は TRUE を、それ以外の場合は FALSE を返します。

CFileTimeSpan::operator =

代入演算子。

CFileTimeSpan& operator=(const CFileTimeSpan& span) throw();

パラメーター

span
CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

更新された CFileTimeSpan オブジェクトを返します。

CFileTimeSpan::operator -=

CFileTimeSpan オブジェクトに対して減算を実行し、結果を現在のオブジェクトに割り当てます。

CFileTimeSpan& operator-=(CFileTimeSpan span) throw();

パラメーター

span
CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

更新された CFileTimeSpan オブジェクトを返します。

CFileTimeSpan::operator ==

2 つの CFileTimeSpan オブジェクトが等しいかどうかを比較します。

bool operator==(CFileTimeSpan span) const throw();

パラメーター

span
比較される CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

オブジェクトが等しい場合は TRUE、それ以外の場合は FALSE を返します。

CFileTimeSpan::operator >

2 つの CFileTimeSpan オブジェクトを比較して、大きい方を決定します。

bool operator>(CFileTimeSpan span) const throw();

パラメーター

span
比較される CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

1 つ目のオブジェクトが 2 つ目のオブジェクトより大きい (つまり長い期間を表す) 場合は TRUE を、それ以外の場合は FALSE を返します。

CFileTimeSpan::operator >=

2 つの CFileTimeSpan オブジェクトを比較して、等しいかどうか、または大きい方を決定します。

bool operator>=(CFileTimeSpan span) const throw();

パラメーター

span
比較される CFileTimeSpan オブジェクト。

戻り値

1 つ目のオブジェクトが 2 つ目のオブジェクトより大きい (つまり長い期間を表す) か等しい場合は TRUE を、それ以外の場合は FALSE を返します。

CFileTimeSpan::SetTimeSpan

CFileTimeSpan オブジェクトの期間を設定するには、このメソッドを呼び出します。

void SetTimeSpan(LONGLONG nSpan) throw();

パラメーター

nSpan
100 ナノ秒の FILETIME 単位で期間の新しい値を指定します。 詳細については、「CFileTime」を参照してください。

関連項目

FILETIME
CFileTime クラス
階層グラフ
ATL/MFC 共有クラス