/LINKREPROTARGET (リンク再現ファイル名)
ターゲットに指定されたファイル名がある場合にのみ、リンク再現コードを生成するようにリンカーまたはライブラリ ツールに指示します。
構文
/LINKREPROTARGET:file-name
引数
/LINKREPROTARGET:file-name
フィルターを適用するターゲット ファイル名。 リンク再現コードは、指定されたファイルが出力ターゲットである場合にのみ生成されます。 スペースを含むファイル名は、二重引用符で囲む必要があります。 ファイル名にはベース名と拡張子を含める必要がありますが、パスを含めることはできません。
解説
/LINKREPROTARGET オプションは、リンク再現コードの生成対象となるターゲット ファイル名を指定するために使用されます。 リンク再現コードとは、Microsoft がリンク時 (またはライブラリ操作中) に発生した問題を再現できるようにするための、一連のビルド成果物のことです。 /LINKREPRO オプションを指定した場合、またはコマンドライン ビルド環境で link_repro
環境変数を設定した場合には、リンカーまたはライブラリ ツールによってリンク再現コードが生成されます。
/LINKREPROTARGET オプションは、リンカーまたはライブラリ ツールが複数回呼び出される複雑なビルドで役立ちます。 これを使用すると、リンク再現コードの特定のターゲット (problem.dll など) を指定できます。 これにより、ツールによって特定のファイルが生成された場合にのみ、リンク再現コードを生成することができます。
リンク再現をいつどのように生成するかについて詳しくは、「Microsoft C++ ツールセットで問題を報告する方法」の「リンク再現コード」セクションをご覧ください。
/LINKREPROTARGET オプションを機能させるには、/LINKREPRO オプションと /OUT オプションを設定する必要があります。
/LINKREPROTARGET オプションは、Visual Studio 2019 バージョン 16.1 以降で使用できます。
Visual Studio 開発環境でこのリンカー オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。
[構成プロパティ]>[リンカー]>[コマンド ライン] プロパティ ページを選択します。
[追加オプション] ボックスに /LINKREPROTARGET:file-name オプションを入力します。 [OK] を選択して変更を適用します。
このリンカーをコードから設定するには
- 以下を参照してください。AdditionalOptions