/Qsafe_fp_loads
浮動小数点値の整数移動命令を要求し、特定の浮動小数点読み込み最適化を無効にします。
構文
/Qsafe_fp_loads
解説
/Qsafe_fp_loads は、x86 を対象とするコンパイラでのみ使用でき、x64 または ARM を対象とするコンパイラでは使用できません。
/Qsafe_fp_loads を指定すると、コンパイル時、浮動小数点移動命令ではなく整数移動命令を使用して、メモリと MMX レジスタとの間でデータが移動されます。 また、このオプションを指定すると、値の読み込み時に例外が発生する可能性がある場合 (NaN 値の読み込み時など)、複数のコントロール パスに読み込める浮動小数点値に対してレジスタ読み込み最適化が無効になります。
このオプションは /fp:except でオーバーライドされます。 /Qsafe_fp_loads では、/fp:except で指定したコンパイラの動作のサブセットを指定します。
/Qsafe_fp_loads は、/clr および /fp:fast と互換性がありません。 浮動小数点コンパイラ オプションの詳細については、「/fp (浮動小数点の動作の指定)」を参照してください。
Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。
[構成プロパティ]>[C/C++]>[コマンド ライン] プロパティ ページを選択します。
[追加のオプション] ボックスにコンパイラ オプションを入力します。 [OK] を選択して変更を適用します。
このコンパイラ オプションをコードから設定するには
- 以下を参照してください。AdditionalOptions