/validate-charset
(互換性のある文字の検証)
このコンパイラ オプションでは、ソース ファイルのテキストに UTF-8 として表現できる文字だけが含まれていることを検証します。
構文
$
解説
/validate-charset
オプションを使用すると、ソース文字セットと実行文字セットの両方で表現できる文字だけがソース コードに含まれていることを検証できます。 このチェックは、コンパイラ オプションの /source-charset
、/execution-charset
、/utf-8
を指定すると自動的に有効になります。 このチェックを明示的に無効にするには、/validate-charset-
オプションを指定します。
既定では、ソース ファイルがエンコードされた Unicode 形式 (UTF-16 や UTF-8 など) であるかどうかを判断するために、Visual Studio によってバイト オーダー マークが検出されます。 バイト順マークが見つからない場合は、/utf-8
または /source-charset
オプションを使用してコード ページを指定しない限り、現在のユーザー コード ページでソース ファイルがエンコードされていると想定されます。 Visual Studio を使用すると、いくつかの文字エンコードのいずれかを使用して、C++ ソース コードを保存できます。 ソースおよび実行文字セットの詳細については、言語ドキュメントの文字セットに関する記事を参照してください。 サポートされているコード ページ識別子と文字セット名の一覧については、「コード ページの識別子」を参照してください。
Visual Studio では、ソース文字セットと実行文字セット間の変換時に、内部文字エンコードとして UTF-8 が使用されます。 ソース ファイル内の文字を実行文字セットで表現できない場合、UTF-8 変換によって疑問符 (?
) 文字が置き換えられます。 置換が行われた場合、/validate-charset
オプションによってコンパイラから警告が報告されます。
Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳しくは、「Visual Studio で C++ コンパイラとビルド プロパティを設定する」をご覧ください。
[構成プロパティ]>[C/C++]>[コマンド ライン] プロパティ ページを選択します。
[追加のオプション] で、
/validate-charset
または/validate-charset-
オプションを追加します。[OK] を選択して変更を保存します。
関連項目
MSVC コンパイラ オプション
MSVC コンパイラのコマンド ライン構文
/execution-charset
(実行文字セットの設定)
/source-charset
(ソース文字セットの設定)
/utf-8
(ソース文字セットおよび実行文字セットの UTF-8 への設定)