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副作用

式の評価の順序は、言語が特定の評価順序を保証する場合を除き、特定の実装によって定義されます (「評価の優先順位と順序」で説明)。 たとえば、次の関数呼び出しでは副作用が起きます。

add( i + 1, i = j + 2 );
myproc( getc(), getc() );

関数呼び出しの引数は、任意の順序で評価できます。 式 i + 1i = j + 2 の前に評価される場合があり、i = j + 2i + 1 の前に評価される場合があります。 それぞれの場合で、結果は異なります。 同様に、myproc に実際にどの文字が渡されるかを保証することはできません。 単項インクリメントおよびデクリメント演算は代入を含むため、このような操作により、次の例に示すような副作用が発生する可能性があります。

x[i] = i++;

この例では、変更された x の値は予測できません。 添字の値は i の新規または古い値である可能性があります。 結果は、コンパイラや最適化レベルが異なると変わります。

C は副作用の評価順序を定義しないため、前に示した評価メソッドはどちらも正しく、どちらでも実行できます。 コードの移植性と明確さを確実に実現するために、副作用に関する評価の特定の順序に依存するステートメントを使用しないでください。

関連項目

式の評価