_purecall

純粋仮想関数が呼び出された場合の、既定のエラー ハンドラーです。 純粋仮想メンバー関数が呼び出されると、コンパイラによってこの関数を呼び出すコードが生成されます。

構文

extern "C" int __cdecl _purecall();

解説

_purecall関数は、Microsoft C++ コンパイラの Microsoft 固有の実装の詳細です。 この関数は、コードによって直接呼び出されるものではなく、パブリック ヘッダー宣言もありません。 C ランタイム ライブラリのパブリック エクスポートであるため、ここに記載されています。

純粋仮想関数には実装がないため、この関数への呼び出しはエラーになります。 純粋仮想関数が呼び出されると、コンパイラによって _purecall のエラー ハンドラー関数を呼び出すコードが生成されます。 既定では、_purecall によりプログラムが終了します。 _purecall関数が終了する前に、_purecall_handler関数がプロセスに対して設定されている場合は呼び出します。 純粋仮想関数の呼び出し用に独自のエラー ハンドラー関数をインストールして呼び出しをキャッチし、デバッグまたはレポート作成に使用することができます。 独自のエラー ハンドラーを使用するには、_purecall_handler シグネチャのある関数を作成し、_set_purecall_handler を使って作成した関数を現在のハンドラーにします。

既定では、この関数のグローバル状態の適用対象は、アプリケーションになります。 この動作を変更するには、「CRT でのグローバル状態」を参照してください。

要件

_purecall関数にはヘッダー宣言がありません。 _purecall_handler typedef は、<stdlib.h> で定義されています。

関連項目

関数リファレンス (アルファベット順)
_get_purecall_handler, _set_purecall_handler