次の方法で共有


警告 C26115

関数 'func' のロック 'lock' を解放できない。

C/C++ プログラムでの構文スコープ のロック 取得 とロック 解放 のペアの適用は、言語によって実行されません。 関数は、コンカレンシー状態を監視可能な方法で変更することにより、ロックの副作用が発生することがあります。 たとえば、ロックのラッパー関数により、特定のロックに関するロック取得数 (ロック数) が増えます。

_Acquires_lock_ を使用してロックの取得による副作用がある関数に注釈を付けたり、_Releases_lock_ を使用してロックの解放による副作用がある関数に注釈を付けたりできます。 このような注釈がない場合、返されたロック数が関数によって変更されないようにする必要があります。 取得とリリースのバランスが取れていない場合、それらは孤立していると見な されます。 警告 C26115 は、関数に孤立したロックがあると発行されます。

次の例では、注釈が付いていない関数に孤立したロックがあるため、警告 C26115 が生成されます _Acquires_lock_

typedef struct _DATA
{
    CRITICAL_SECTION cs;
} DATA;

void FailToReleaseLock(int flag, DATA* p)
{
    EnterCriticalSection(&p->cs);

    if (flag)
        return; // Warning C26115

    LeaveCriticalSection(&p->cs);
}