次の方法で共有


警告 C6242

この try ブロックから飛び出した場合、ローカル アンワインドが強制されます。 パフォーマンスがかなり低下します

この警告は、ジャンプ ステートメントがフォール スルー以外で制御フローを try-finally の保護ブロックから離脱させることを示します。

解説

最後のステートメントからフォール スルーする以外の方法で、保護されている try-finally ブロック を離れるには、ローカル アンワインドを実行する必要があります。 ローカル アンワインドには通常約 1000の マシン語命令が必要なため、パフォーマンスの低下を招きます。

保護されている try-finally ブロックを抜けるには、__leave を使用します。

コード分析名: LOCALUNWINDFORCED

この警告が発生するコード例を次に示します。

#include <malloc.h>
void DoSomething(char *p); // function can throw exception

int f( )
{
   char *ptr = 0;
   __try
   {
      ptr = (char*) malloc(10);
      if ( !ptr )
      {
         return 0;   //Warning: 6242
      }
      DoSomething( ptr );
   }
   __finally
   {
      free( ptr );
   }
   return 1;
}

この警告を解決するには、次のコードに示すように __leave を使用します。

#include <malloc.h>
void DoSomething(char *p);
int f()
{
   char *ptr = 0;
   int retVal = 0;

   __try
   {
      ptr = (char *) malloc(10);
      if ( !ptr )
      {
         retVal = 0;
         __leave;   //No warning
      }
      DoSomething( ptr );
      retVal = 1;
   }
   __finally
   {
      free( ptr );
   }

   return retVal;
}

mallocfree の使用には、メモリ リークと例外に関して多くの落とし穴があります。 これらのリークと例外の問題を完全に回避するには、C++ の標準ライブラリによって提供される機構を使用します。 これらには、 shared_ptrunique_ptr 、および vector が含まれます。 詳細については、「スマート ポインター」および「C++ 標準ライブラリ」を参照してください。

関連項目

try-except ステートメント
try-finally ステートメント