非推奨 (C++)

このトピックでは、Microsoft 固有の非推奨の declspec 宣言について説明します。 C++14 [[deprecated]] 属性に関する情報と、その属性を使用するタイミングと Microsoft 固有の declspec またはプラグマに関するガイダンスについては、「C++ 標準属性」をご覧ください。

次の例外を除き、deprecated 宣言は、非推奨のプラグマと同じように機能します。

  • deprecated 宣言では、特定の形式の関数オーバーロードを非推奨として指定できます。一方、プラグマ形式は、オーバーロードされたすべての形式の関数名に適用されます。

  • deprecated 宣言では、コンパイル時に表示されるメッセージを指定できます。 このメッセージのテキストをマクロから取り込むことができます。

  • マクロは、deprecated プラグマでのみ非推奨としてマークできます。

コンパイラが非推奨の識別子または標準 [[deprecated]] 属性の使用を検出すると、 C4996 警告がスローされます。

次の例では、関数を非推奨としてマークする方法、および非推奨の関数が使用されている場合、コンパイル時に表示されるメッセージを指定する方法を示します。

// deprecated.cpp
// compile with: /W3
#define MY_TEXT "function is deprecated"
void func1(void) {}
__declspec(deprecated) void func1(int) {}
__declspec(deprecated("** this is a deprecated function **")) void func2(int) {}
__declspec(deprecated(MY_TEXT)) void func3(int) {}

int main() {
   func1();
   func1(1);   // C4996
   func2(1);   // C4996
   func3(1);   // C4996
}

次の例では、クラスを非推奨としてマークする方法、および非推奨のクラスが使用されている場合、コンパイル時に表示されるメッセージを指定する方法を示します。

// deprecate_class.cpp
// compile with: /W3
struct __declspec(deprecated) X {
   void f(){}
};

struct __declspec(deprecated("** X2 is deprecated **")) X2 {
   void f(){}
};

int main() {
   X x;   // C4996
   X2 x2;   // C4996
}

関連項目

__declspec
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