property (C++)

Microsoft 固有の仕様

この属性は、クラスまたは構造体の定義の非静的 "仮想データ メンバー" に適用できます。 コンパイラは、参照を関数呼び出しに変更することにより、これらの "仮想データ メンバー" をデータ メンバーとして処理します。

構文

   __declspec( property( get=get_func_name ) ) declarator
   __declspec( property( put=put_func_name ) ) declarator
   __declspec( property( get=get_func_name, put=put_func_name ) ) declarator

解説

コンパイラがメンバー選択演算子 ("." または "->") の右側でこの属性で宣言されたデータ メンバーを検出した場合、そのような式が左辺値または右辺値であるかどうかにより、get または put 関数に操作を変換します。 "+=" など、より複雑なコンテキストでは、getput の両方を実行することによって書き換えが行われます。

この属性は、クラスまたは構造体の定義の空の配列の宣言でも使用できます。 次に例を示します。

__declspec(property(get=GetX, put=PutX)) int x[];

前のステートメントは、x[] を 1 つ以上の配列インデックスで使用できることを示します。 この例では、i=p->x[a][b]i=p->GetX(a, b) になります。また、p->x[a][b] = ip->PutX(a, b, i); になります。

Microsoft 固有の仕様はここまで

// declspec_property.cpp
struct S {
   int i;
   void putprop(int j) {
      i = j;
   }

   int getprop() {
      return i;
   }

   __declspec(property(get = getprop, put = putprop)) int the_prop;
};

int main() {
   S s;
   s.the_prop = 5;
   return s.the_prop;
}

関連項目

__declspec
キーワード