ConnectionManager リファレンス

ConnectionManager.exe は、Visual Studio 2019 バージョン 16.5 以降で使用できます。

ConnectionManager.exe は、Visual Studio 外でのリモート開発の接続を管理するためのコマンドライン ユーティリティです。 これは、新しい開発マシンをプロビジョニングするなどのタスクに役立ちます。 または、これを利用して Visual Studio で継続的インテグレーションを設定することもできます。 これは、[開発者コマンド プロンプト] ウィンドウで使用することができます。 開発者コマンド プロンプトの詳細については、「コマンドラインから C++ Microsoft ツールセットを使用する」を参照してください。

ConnectionManager.exe は、Visual Studio 2019 バージョン 16.5 以降で使用できます。 これは、Visual Studio インストーラーの [C++ による Linux 開発] ワークロードに含まれています。 インストーラーで接続マネージャーを選択した場合も、自動的にインストールされます。 これは、%VCIDEInstallDir%\Linux\bin\ConnectionManagerExe\ConnectionManager.exe にインストールされます。

ConnectionManager.exe の機能は Visual Studio でも利用することができます。 IDE 内でリモート開発の接続を管理するには、メニュー バーで [ツール]>[オプション] を選択して、[オプション] ダイアログを開きます。 [オプション] ダイアログで、 [クロス プラットフォーム]>[接続マネージャー] を選択します。

構文

ConnectionManager.execommand [arguments] [options]

コマンドと引数

  • adduser@host [--portport] [--passwordpassword] [--privatekeyprivatekey_file]

    新しい接続を認証し、追加します。 既定では、ポート 22 とパスワード認証を使用します。 (パスワードを入力するように求められます。) --password および --privatekey の両方を使用して、秘密キーのパスワードを指定します。

  • clean

    存在しなくなった接続のヘッダー キャッシュを削除します。

  • help

    ヘルプ画面を表示します。

  • list [--properties]

    保存されているすべての接続の情報、ID、およびプロパティを表示します。
    例については、「よく使われるプロパティ」を参照してください。

  • modify [default | connection_id | user@host [--portport]] [--propertykey=value]

    接続のプロパティを定義または変更します。
    value が空の場合、プロパティ key は削除されます。
    認証が失敗した場合、変更されません。
    接続が指定されていない場合 (上記の default で意図されているもの)、ユーザーの既定のリモート接続が使用されます。

  • remove [connection_id | user@host [--portport]]

    接続を削除します。 引数が指定されていない場合、削除する接続を指定するよう求められます。

  • remove-all

    すべての保存されている接続を削除します。

  • update [default | all | connection_id | user@host [--portport]] [--previous] [--fingerprint]

    Visual Studio 16.10 で追加されました。 指定した接続のホスト キーのフィンガープリントを更新します。

  • version

    バージョン情報を表示します。

オプション

  • --filefilename

    指定された filename から接続情報を読み取ります。

  • --fingerprint

    サーバーによって提示されたホスト キーのフィンガープリント。 接続のフィンガープリントを表示するには、このオプションを list と共に使用します。

  • -i

    --privatekey と同じ。

  • -n, --dry-run

    コマンドのドライ ランを実行します。

  • --no-prompt

    適切な場合、プロンプトを表示せず失敗します。

  • --no-telemetry

    利用状況データの Microsoft への送信を無効にします。 --no-telemetry フラグが渡されない限り、利用状況データは収集されて Microsoft に送信されます。

  • --no-verify

    認証せずに接続を追加または変更します。

  • --p

    --password と同じ。

  • --previous

    接続が以前のバージョンの接続マネージャーから読み取られ、更新され、新しいバージョンに書き込まれることを示します。

  • -q, --quiet

    stdout または stderr への出力を抑止します。

このコマンドは、localhost で "user" という名前のユーザーの接続を追加します。 この接続では、認証に、%USERPROFILE%.ssh\id_rsa にあるキー ファイルが使用されます。

ConnectionManager.exe add user@127.0.0.1 --privatekey "%USERPROFILE%\.ssh\id_rsa"

このコマンドは、接続のリストから ID 1975957870 の接続を削除します。

ConnectionManager.exe remove 1975957870

よく使われるプロパティ

プロパティ 説明
認証の種類 接続に使用される認証の種類です ("password""privatekey" など)。
認証の種類を "privatekey" に設定して接続を作成する場合: ConnectionManager.exe add user@127.0.0.1 --privatekey "%USERPROFILE%\.ssh\id_rsa"
default これが既定の接続であるかどうかを示すブール値。 既定の接続は、使用できる接続が複数あり、使う接続が指定されていない場合に使用されます。
指定した接続を既定の接続に設定する場合: ConnectionManager.exe modify -21212121 --property default=true
host リモート コンピューターの名前または IP アドレス。
指定した接続のホストを別のコンピューター (この場合はローカル ホスト) に変更する場合: ConnectionManager.exe modify -21212121 --property host=127.0.0.1
isWsl リモート セッションで Linux 用 Windows サブシステムが実行されている場合は true を返します。
password 接続のパスワードです。 指定した接続のパスワードを変更する場合: ConnectionManager.exe modify -21212121 --property password="xyz"
platform リモート コンピューターのプラットフォーム ("ARM""ARM64""PPC""PPC64""x64""x86" など)。
port 接続に使用されるポート。
指定した接続のポートを変更する場合: ConnectionManager.exe modify -21212121 --property port=22
shell リモート システムで使用する優先シェル。 サポートされるシェルは sh, csh, bash, tcsh, ksh, zsh, dash です
指定した接続でリモート コンピューターの優先シェルを zsh に設定する場合: ConnectionManager.exe modify -21212121 --property shell=zsh
Linux システム上で見つかったシェルがサポートされていない場合は、すべてのコマンドに対して sh が使用されます。
systemID リモート システムの種類 ("OSX""Ubuntu" など)。
timeout 接続のタイムアウト (ミリ秒)。 指定した接続のタイムアウトを変更する場合: ConnectionManager.exe modify -21212121 --property timeout=100
username リモート コンピューターにログインするユーザーの名前。
localhost で "user" という名前のユーザーの接続を追加する場合: ConnectionManager.exe add user@127.0.0.1

関連項目

Visual Studio でターゲットの Linux システムに接続する