リッチ エディット コントロールでの文字書式の設定
リッチ エディット コントロール (CRichEditCtrl) のメンバー関数を使用すると、文字書式を設定したり書式情報を取得したりすることができます。 文字の場合は、字体、サイズ、色、および太字、斜体、保護などの効果を指定できます。
SetSelectionCharFormat メンバー関数と SetWordCharFormat メンバー関数を使用して、文字の書式設定を適用できます。 選択したテキストに適用されている文字書式を調べるには、GetSelectionCharFormat メンバー関数を使用します。 文字の属性は、これらのメンバー関数と共に CHARFORMAT 構造体を使用して指定します。 CHARFORMAT の重要なメンバーの 1 つは dwMask です。 SetSelectionCharFormat と SetWordCharFormat では、その関数呼び出しで設定する文字属性を dwMask で指定します。 GetSelectionCharFormat は、選択範囲内の最初の文字の属性をレポートします。選択範囲全体を通じて一貫した属性が dwMask によって指定されます。
また、「既定の文字書式」を取得して設定することもできます。この書式は、それ以降に挿入された文字に適用されます。 たとえば、アプリケーションで既定の文字書式を太字に設定し、ユーザーが文字を入力すると、その文字は太字になります。 既定の文字書式を取得して設定するには、GetDefaultCharFormat メンバー関数と SetDefaultCharFormat メンバー関数を使用します。
「protected」文字属性は、テキストの外観は変更しません。 保護されたテキストをユーザーが変更しようとすると、リッチ エディット コントロールは親ウィンドウに EN_PROTECTED 通知メッセージを送信し、親ウィンドウが変更を許可または禁止できるようにします。 この通知メッセージを受信するには、SetEventMask メンバー関数を使用して有効にする必要があります。 イベント マスクの詳細については、このトピックで後述する「リッチ エディット コントロールからの通知」を参照してください。
前景色は文字属性の一種ですが、背景色はリッチ エディット コントロールのプロパティです。 背景色を設定するには、SetBackgroundColor メンバー関数を使用します。