ヘッダー コントロールおよびリスト コントロール
ほとんどの場合、CListCtrl オブジェクトまたは CListView オブジェクトに埋め込まれたヘッダー コントロールを使用します。 ただし、CView 派生オブジェクトでは、列や行に配置されたデータを操作する場合など、ヘッダー コントロール オブジェクトが別にある方が望ましいことがあります。 このような場合は、埋め込みヘッダー コントロールの外観と既定の動作を、より細かく制御する必要があります。
一般的なケース、つまりヘッダー コントロールで提供する必要があるのが標準の既定の動作である場合は、代わりに CListCtrl または CListView を使用することができます。 CListCtrl
は、リスト ビュー コモン コントロールに埋め込まれた、既定のヘッダー コントロールの機能が必要なときに使用します。 CListView は、ビュー オブジェクトに埋め込まれた、既定のヘッダー コントロールの機能が必要なときに使用します。
Note
これらのコントロールに組み込みのヘッダー コントロールが含まれるのは、リスト ビュー コントロールが LVS_REPORT スタイルを使用して作成されている場合のみです。
ほとんどの場合、埋め込みヘッダー コントロールの外観は、含まれているリスト ビュー コントロールのスタイルを変更することで変更できます。 また、ヘッダー コントロールに関する情報は、親リスト ビュー コントロールのメンバー関数を使用して取得できます。 ただし、埋め込みヘッダーコントロールの属性やスタイルを完全に制御し、アクセスするために、ヘッダー コントロール オブジェクトへのポインターを取得することをお勧めします。
埋め込みヘッダー コントロール オブジェクトには、CListCtrl
または CListView
から、それぞれのクラスの GetHeaderCtrl
メンバー関数を呼び出してアクセスできます。 その例を次のコードに示します。
CHeaderCtrl* pHeaderCtrl = m_ListCtrl.GetHeaderCtrl();
ASSERT(NULL != pHeaderCtrl);
//perform any needed operations on the header using pHeader