サーバー
サーバー アプリケーション (またはコンポーネント アプリケーション) が作成するのは、コンテナー アプリケーションで使用される OLE 項目 (またはコンポーネント) です。 ビジュアル編集サーバー アプリケーションは、ビジュアル編集やインプレース アクティブ化もサポートしています。 OLE サーバーのもう 1 つのフォームは、オートメーション サーバーです。 サーバー アプリケーションの中には、埋め込み項目の作成のみをサポートするものや、埋め込み項目とリンクされた項目の両方の作成をサポートするものがあります。 リンクのみをサポートするものもありますが、これはまれです。 ユーザーが項目を編集する場合、すべてのサーバー アプリケーションが、コンテナー アプリケーションによるアクティブ化をサポートしている必要があります。 アプリケーションは、コンテナーとサーバーの両方にすることができます。 つまり、データをそのドキュメントに組み込むことも、他のアプリケーションのドキュメントに項目として組み込むことができるデータを作成することもできます。
ミニサーバーは、コンテナーでのみ起動できる特殊な種類のサーバー アプリケーションです。 たとえば、Microsoft Draw や Microsoft Graph はミニサーバーです。 ミニサーバーでは、ドキュメントがファイルとしてディスク上に格納されません。 代わりに、そのドキュメントを、コンテナーに属するドキュメント内の項目から読み取ったり、その項目に書き込んだりします。 このため、ミニサーバーは埋め込みのみをサポートします。リンクはサポートしません。
フル サーバーは、スタンドアロン アプリケーションとして実行することも、コンテナー アプリケーションから起動することも可能です。 フル サーバーは、ドキュメントをファイルとしてディスク上に格納でき、 埋め込みのみ、埋め込みとリンクの両方、またはリンクのみに対応します。 コンテナー アプリケーションのユーザーは、サーバー内で [切り取り] または [コピー] コマンドを選択し、コンテナー内の [貼り付け] コマンドを選択して、埋め込み項目を作成することができます。 リンク項目を作成するには、サーバー内の [コピー] コマンドとコンテナー内の [リンクの貼り付け] コマンドを選択します。 または、ユーザーは、[オブジェクトの挿入] ダイアログ ボックスを使用して、埋め込み項目やリンクされた項目を作成することもできます。
次の表は、さまざまな種類のサーバーの特性をまとめたものです。
サーバーの特性
| サーバーの種類 | 複数のインスタンスのサポート | ドキュメントあたりの項目数 | インスタンスあたりのドキュメント数 |
|---|---|---|---|
| ミニサーバー | はい | 1 | 1 |
| SDI フル サーバー | はい | 1 (リンクがサポートされている場合は 1 以上) | 1 |
| MDI フル サーバー | いいえ (不要) | 1 (リンクがサポートされている場合は 1 以上) | 0 以上 |
埋め込み項目またはリンクされた項目の編集に複数のコンテナーが使用される場合、サーバー アプリケーションは複数のコンテナーを同時にサポートする必要があります。 サーバーが SDI アプリケーション (またはダイアログ ボックス インターフェイスを備えたミニサーバー) の場合は、サーバーの複数のインスタンスを同時に実行できなければなりません。 これにより、アプリケーションの個別のインスタンスが、各コンテナー要求を処理することができます。
サーバーが MDI アプリケーションの場合は、コンテナーによる項目の編集が必要になるたびに、新しい MDI 子ウィンドウを作成できます。 これにより、アプリケーションの 1 つのインスタンスが複数のコンテナーをサポートできます。
サーバー アプリケーションは、他のコンテナーがそのサービスを要求したときに、サーバーのインスタンスが既に実行されていた場合の処理、つまり、サーバーの新しいインスタンスを起動するか、すべてのコンテナーの要求をサーバーの 1 つのインスタンスに転送するかを、OLE システム DLL に指示する必要があります。
サーバーの詳細については、以下を参照してください。
関連項目
OLE
Containers
コンテナー: 高度な機能
メニューとリソース (OLE)
登録
オートメーション サーバー