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ウィザードおよびリソース エディター

Visual C++ には、MFC プログラミングで使用される複数のウィザードと、多数の統合リソース エディターが含まれています。 ActiveX コントロール プログラミングでは、ActiveX コントロール ウィザードが MFC アプリケーション ウィザードとほぼ同様の目的を果たします。 これらのツールのほとんどを使用せずに MFC アプリケーションを作成できますが、ツールを使用すると作業が大幅に簡素化され、高速化されます。

MFC アプリケーション ウィザードを使用して MFC アプリケーションを作成する

MFC アプリケーション ウィザードを使用して、OLE とデータベースのサポートを含めることが可能な Visual C++ で MFC プロジェクトを作成します。 プロジェクト内のファイルには、アプリケーション、ドキュメント、ビュー、およびフレーム ウィンドウの各クラス、メニューやオプションのツール バーを含む標準リソース、その他の必要な Windows ファイル、およびプログラムのヘルプ ファイルを作成するために修正および拡張可能な標準の Windows ヘルプ トピックを含むオプションの .rtf ファイルが含まれます。

クラス ビューを使用してクラスと Windows メッセージを管理する

クラス ビューは、Windows メッセージとコマンドのハンドラー関数の作成、クラスの作成と管理、クラス メンバー変数の作成、Automation のメソッドとプロパティの作成、データベース クラスの作成などに役立ちます。

Note

クラス ビューは、MFC クラスの仮想関数をオーバーライドする場合にも役立ちます。 オーバーライドするクラスと仮想関数を選択します。 プロセスの残りの部分は、次の段落で説明するように、メッセージ処理に似ています。

Windows 下で動作するアプリケーションは、メッセージ駆動型です。 実行中のプログラムで発生したユーザー アクションやその他のイベントにより、Windows からプログラム内のウィンドウにメッセージが送信されます。 たとえば、ユーザーがウィンドウ内でマウスをクリックすると、Windows は、マウスの左ボタンが押されたときに WM_LBUTTONDOWN メッセージを送信し、ボタンが放されたときに WM_LBUTTONUP メッセージを送信します。 また、Windows は、ユーザーがメニュー バーからコマンドを選択したときに WM_COMMAND メッセージを送信します。

MFC フレームワークでは、ドキュメント、ビュー、フレーム ウィンドウ、ドキュメント テンプレート、アプリケーション オブジェクトなどのさまざまなオブジェクトがメッセージを "処理" できます。 このようなオブジェクトが、そのメンバー関数の 1 つとして "ハンドラー関数" を提供し、フレームワークが、受信メッセージをそのハンドラーにマップします。

プログラミング タスクの大部分は、どのメッセージをどのオブジェクトにマップするかを選択してから、そのマッピングを実装します。 これを行うには、クラス ビューとクラス ウィザードを使用します。

クラス ウィザードが空のメッセージ ハンドラー メンバー関数を作成し、ユーザーがソース コード エディターを使用してハンドラーの本体を実装します。 また、クラス ビューを使用して、クラス (MFC クラスから派生したクラスではなく、独自のクラスを含む) とそのメンバーを作成または編集することもできます。 クラス ビューの使用方法と、プロジェクトにコードを追加するウィザードの詳細については、「コード ウィザードを使用した機能の追加」を参照してください。

リソース エディターを使用してリソースを作成して編集する

Visual C++ リソース エディターを使用して、メニュー、ダイアログ ボックス、カスタム コントロール、アクセラレータ キー、ビットマップ、アイコン、カーソル、文字列、およびバージョン リソースを作成して編集します。 Visual C++ バージョン 4.0 以降では、ツール バー エディターを使用すると、ツール バーの作成がはるかに容易になります。

さらにユーザーを支援するために、Microsoft Foundation Class ライブラリから、COMMON.RES という名前のファイルが提供されています。このファイルには、COMMON.RES からコピーして独自のリソース ファイルに貼り付けることが可能な "クリップ アート" リソースが含まれています。 COMMON.RES には、ツール バー ボタン、共通カーソル、アイコンなどが含まれています。 これらのリソースは、アプリケーションで使用、変更、および再配布できます。 COMMON.RES の詳細については、「Clipart サンプル」を参照してください。

MFC アプリケーション ウィザード、Visual C++ ウィザード、リソース エディター、および MFC フレームワークによって、多くの作業が自動化され、コードの管理が大幅に簡略化されます。 アプリケーション固有のコードの大部分が、ドキュメント クラスとビュー クラスに含まれています。

関連項目

クラスを使用した Windows アプリケーションの作成