max_variable_size クラス
割り当てたメモリ ブロックの数にほぼ比例した最長値までに freelist オブジェクトを制御する、最大クラス オブジェクトを記述します。
構文
class max_variable_size
コンストラクター
コンストラクター | 説明 |
---|---|
max_variable_size | max_variable_size 型のオブジェクトを構築します。 |
メンバー関数
メンバー関数 | 説明 |
---|---|
allocated | 割り当てられたメモリ ブロックの数を増やします。 |
deallocated | 割り当てられたメモリ ブロックの数を減らします。 |
full | フリー リストにメモリ ブロックを追加する必要があるかどうかを示す値を返します。 |
released | フリー リスト上のメモリ ブロックの数を減らします。 |
saved | フリー リスト上のメモリ ブロックの数を減らします。 |
要件
ヘッダー: <allocators>
名前空間: stdext
max_variable_size::allocated
割り当てられたメモリ ブロックの数を増やします。
void allocated(std::size_t _Nx = 1);
パラメーター
_Nx
増分値。
解説
このメンバー関数は、格納されている値 _Nallocs
に _Nx を追加します。 このメンバー関数は、cache_freelist::allocate
による演算子 new
への呼び出しが成功するたび、その後に呼び出されます。 引数 _Nx は、演算子 new
によって割り当てられたチャンク内のメモリ ブロックの数です。
max_variable_size::d eallocated
割り当てられたメモリ ブロックの数を減らします。
void deallocated(std::size_t _Nx = 1);
パラメーター
_Nx
増分値。
解説
このメンバー関数は、格納されている値 _Nallocs
から _Nx を減算します。 このメンバー関数は、cache_freelist::deallocate
による演算子 delete
への呼び出しがあるたび、その後に呼び出されます。 引数 _Nx は、演算子 delete
によって割り当て解除されたチャンク内のメモリ ブロックの数です。
max_variable_size::full
フリー リストにメモリ ブロックを追加する必要があるかどうかを示す値を返します。
bool full();
戻り値
_Nallocs / 16 + 16 <= _Nblocks
の場合は true
。
解説
このメンバー関数は cache_freelist::deallocate
によって呼び出されます。 呼び出しが true
を返すと、deallocate
はメモリ ブロックをフリー リストに置きます。false を返す場合は、deallocate
は演算子 delete
を呼び出してブロックの割り当てを解除します。
max_variable_size::max_variable_size
max_variable_size
型のオブジェクトを構築します。
max_variable_size();
解説
このコンストラクターは、格納された値 _Nblocks
および _Nallocs
をゼロに初期化します。
max_variable_size::released
フリー リスト上のメモリ ブロックの数を減らします。
void released();
解説
このメンバー関数は、格納された値 _Nblocks
を減らします。 現在の最大クラスの released
メンバー関数は、cache_freelist::allocate
によって、フリー リストからメモリ ブロックが削除されるたびに、呼び出されます。
max_variable_size::saved
フリー リスト上のメモリ ブロックの数を減らします。
void saved();
解説
このメンバー関数は、格納された値 _Nblocks
を増やします。 このメンバー関数は、cache_freelist::deallocate
によって、フリー リストにメモリ ブロックが置かれるたびに、呼び出されます。