`<string>`

コンテナークラステンプレート basic_string とさまざまなサポート用テンプレートを定義します。

basic_string の詳細については、「basic_string クラス」を参照してください。

構文

#include <string>

C++ 言語および C++ 標準ライブラリでは、2 種類の文字列がサポートされます。

型名	説明
`string`	`char` 型の要素を持つ特殊化したクラステンプレート `basic_string` を `string` として記述する型。
`wstring`	`wchar_t` 型の要素を持つ特殊化したクラステンプレート `basic_string` を `wstring` として記述する型。
`u16string`	`char16_t` 型の要素に基づいて特殊化したテンプレートクラス `basic_string` を記述する型。
`u32string`	`char32_t` 型の要素に基づいて特殊化したテンプレートクラス `basic_string` を記述する型。

演算子	説明
`operator+`	2 つの文字列オブジェクトを連結します。
`operator!=`	演算子の左辺の文字列オブジェクトが右辺の文字列オブジェクトと等しくないかどうかを調べます。
`operator==`	演算子の左辺の文字列オブジェクトが右辺の文字列オブジェクトと等しいかどうかを調べます。
`operator<`	演算子の左辺の文字列オブジェクトが右辺の文字列オブジェクトより小さいかどうかを調べます。
`operator<=`	演算子の左辺の文字列オブジェクトが右辺の文字列オブジェクト以下かどうかを調べます。
`operator<<`	出力ストリームに文字列を挿入するテンプレート関数。
`operator>`	演算子の左辺の文字列オブジェクトが右辺の文字列オブジェクトより大きいかどうかを調べます。
`operator>=`	演算子の左辺の文字列オブジェクトが右辺の文字列オブジェクト以上かどうかを調べます。
`operator>>`	入力ストリームから文字列を抽出するテンプレート関数。

名前	説明
`hash`	文字列のハッシュを生成します。
`swap`	2 つの文字列の、文字の配列を交換します。
`stod`	文字シーケンスを `double` に変換します。
`stof`	文字シーケンスを `float` に変換します。
`stoi`	文字シーケンスを `int` に変換します。
`stold`	文字シーケンスを `long double` に変換します。
`stoll`	文字シーケンスを `long long` に変換します。
`stoul`	文字シーケンスを `unsigned long` に変換します。
`stoull`	文字シーケンスを `unsigned long long` に変換します。
`to_string`	値を `string` に変換します。
`to_wstring`	値をワイド文字列に変換します。

関数	説明
`getline` テンプレート	入力ストリームから `string` を行単位で抽出します。

クラス	説明
`basic_string` クラス	文字型に類する任意のオブジェクトのシーケンスを格納できるオブジェクトを記述するクラステンプレート。
`char_traits` 構造体	`CharType` 型の文字に関連付けられている属性を記述するクラステンプレート。

名前	説明
`char_traits<char>` 構造体	テンプレート構造体 `char_traits<CharType>` を `char` 型の要素に特殊化した構造体。
`char_traits<wchar_t>` 構造体	テンプレート構造体 `char_traits<CharType>` を `wchar_t` 型の要素に特殊化した構造体。
`char_traits<char16_t>` 構造体	テンプレート構造体 `char_traits<CharType>` を `char16_t` 型の要素に特殊化した構造体。
`char_traits<char32_t>` 構造体	テンプレート構造体 `char_traits<CharType>` を `char32_t` 型の要素に特殊化した構造体。