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デバッグの実行可能ファイルを実行するテスト用コンピューターの準備

Visual C++ を使用してビルドされたアプリでは、vcruntime やその他のライブラリを実行する必要があります。 アプリのデバッグ バージョンでは、多くの場合、対応するデバッグ バージョンのライブラリが必要です。 アプリのデバッグ バージョンをテストするには、これらのライブラリをテスト マシンにデプロイする必要があります。 展開する必要がある DLL を特定するには、「 Visual C++ アプリケーションの依存関係を理解するの手順に従います。 通常、Visual C++ ライブラリ DLL のデバッグ バージョンには、"d" で終わる名前があります。 たとえば、 vcruntime140.dll のデバッグ バージョンには vcruntime140d.dll という名前が付けられています。

Note

アプリケーションのデバッグ バージョンは再頒布可能ではなく、Visual C++ ライブラリ DLL のデバッグ バージョンも再頒布可能ではありません。 デバッグ バージョンのアプリケーションと Visual C++ DLL は、Visual Studio がインストールされていないコンピューターでアプリケーションをデバッグおよびテストする目的でのみ、他のコンピューターにのみ展開できます。 詳細については、「 Redistributing Visual C++ ファイルを参照してください。

ライブラリをデプロイする方法

アプリケーションのデバッグ バージョンと共に Visual C++ ライブラリ DLL のデバッグ バージョンを配置する場合、次の 3 とおりの方法があります。

  • 中央配置を使用して、特定の Visual C++ DLL のデバッグ バージョンを %windir%\system32\ ディレクトリにインストールします。 デバッグ DLL は、アプリケーションのライブラリ バージョンとターゲット アーキテクチャの DLL を含むセットアップ プロジェクトを使用して展開できます。 配置プロジェクトの例については、「 Walkthrough: セットアップ プロジェクトを使用して Visual C++ アプリケーションを配置する」を参照してください。

  • ローカル展開を使用して、特定の Visual C++ DLL のデバッグ バージョンをアプリケーションのインストール ディレクトリにインストールします。 再頒布可能でないデバッグ DLL を検索する場所の詳細については、「 再配布する DLL の詳細」を参照してください

  • Visual Studio の Configuration Manager ダイアログ ボックスの Deploy オプションを使用して、プロジェクト出力やその他のファイルをリモート コンピューターにコピーします。

Visual C++ DLL をインストールした後、ネットワーク共有でリモート デバッガーを実行できます。 リモート デバッグの詳細については、「 リモート デバッグ」を参照してください。

関連項目

Visual C++ での配置
Windows インストーラーのコマンド ライン オプション
配置例
リモート デバッグ