AVERAGEX

テーブルに対して評価される式のセットの平均 (算術平均) を計算します。

構文

AVERAGEX(<table>,<expression>)  

パラメーター

用語 定義
テーブル テーブルの名前、または集計を実行できる対象のテーブルを指定する式。
expression スカラーの結果を持つ式。最初の引数に指定したテーブルの行ごとに評価されます。

戻り値

10 進数。

解説

  • AVERAGEX 関数を使用すると、テーブルの行ごとに式を評価し、結果として得られる値のセットを取得して、その算術平均を計算することができます。 したがって、この関数は、最初の引数としてテーブルを受け取り、2 番目の引数として式を受け取ります。

  • その他すべての点では、AVERAGEX が従う規則は AVERAGE と同じです。 数値以外の値または null 値のセルを含めることはできません。 table と expression の両方の引数が必須です。

  • 集計する行がない場合、この関数からは空白が返されます。 行があっても、そのいずれも指定された条件を満たしていない場合、この関数からは 0 が返されます。

  • この関数は、計算列または行レベルのセキュリティ (RLS) ルールで使用される場合、DirectQuery モードでの使用はサポートされません。

次の例では、InternetSales テーブル内の注文ごとに平均の運賃と税額を計算します。最初に、各行の Freight と TaxAmt を合計し、次にそれらの合計を平均します。

= AVERAGEX(InternetSales, InternetSales[Freight]+ InternetSales[TaxAmt])  

2 番目の引数として使用する式で複数の演算を使用する場合は、かっこを使用して計算の順序を制御する必要があります。 詳細については、DAX 構文のリファレンスを参照してください。

AVERAGE 関数
AVERAGEA 関数
統計関数