Microsoft.VisualC.StlClr.Generic 名前空間

STL/CLR ライブラリに対するジェネリック インターフェイスを実装するために使用するクラス、インターフェイス、反復子が含まれています。 このジェネリック インターフェイスを使用すると、STL/CLR で記述したコードを他の .NET 言語 (C#、Visual Basic など) で呼び出すことが可能になります。

クラス

ConstContainerBidirectionalIterator<TValue>

インクリメント演算子を使用して前方向に、またデクリメント演算子を使用して後方向にコンテナーの要素にアクセスできる反復子を定義します。 反復子が指す要素は変更できません。 双方向反復子は、定数入力または定数出力の反復子が必要である任意の場所で使用できます。

ConstContainerRandomAccessIterator<TValue>

operator++ を呼び出して位置を 1 つ前に進める操作、operator-- を呼び出して位置を 1 つ後に戻す操作、operator[] を使用して 1 つの要素にアクセスする操作、ポインター演算を使用して 1 つの要素にアクセスする操作をサポートする反復子を提供します。 反復子が指す要素は変更できません。

ConstReverseBidirectionalIterator<TValue>

方向を反転してコンテナーの要素にアクセスできる反復子を定義します。 前方の要素にアクセスする場合はデクリメント演算子を使用し、後方の要素にアクセスする場合はインクリメント演算子を使用します。 反復子が指す要素は変更できません。 定数反転双方向反復子は、定数反転入力反復子または定数反転出力反復子が必要な場所であればどこででも使用できます。

ConstReverseRandomAccessIterator<TValue>

operator-- を呼び出して位置を 1 つ前に進める操作、operator++ を呼び出して位置を 1 つ後に戻す操作、operator[] を使用して 1 つの要素にアクセスする操作、ポインター演算を使用して 1 つの要素にアクセスする操作をサポートする反復子を提供します。 反復子のアクセス先の要素は変更できません。

ContainerBidirectionalIterator<TValue>

インクリメント演算子を使用して前方向に、またデクリメント演算子を使用して後方向にコンテナーの要素にアクセスできる反復子を定義します。 反復子が指す要素については、読み書きの両方を何回でも実行できます。 双方向反復子は、入力反復子または出力反復子が必要な場所であればどこででも使用できます。

ContainerRandomAccessIterator<TValue>

operator++ を呼び出して位置を 1 つ前に進める操作、operator-- を呼び出して位置を 1 つ後に戻す操作、operator[] を使用して 1 つの要素にアクセスする操作、ポインター演算を使用して 1 つの要素にアクセスする操作をサポートする反復子を提供します。

ReverseBidirectionalIterator<TValue>

方向を反転してコンテナーの要素にアクセスできる反復子を定義します。 前方の要素にアクセスする場合はデクリメント演算子を使用し、後方の要素にアクセスする場合はインクリメント演算子を使用します。 反復子が指す要素については、読み書きの両方を何回でも実行できます。 反転双方向反復子は、反転入力反復子または反転出力反復子が必要な場所であればどこででも使用できます。

ReverseRandomAccessIterator<TValue>

operator-- を呼び出して位置を 1 つ前に進める操作、operator++ を呼び出して位置を 1 つ後に戻す操作、operator[] を使用して 1 つの要素にアクセスする操作、ポインター演算を使用して 1 つの要素にアクセスする操作をサポートする反復子を提供します。

インターフェイス

IBaseIterator<TValue>

すべての STL/CLR 反復子のための基本インターフェイスを定義します。

IBidirectionalContainer<TValue>

前方と後方の両方の反復処理をサポートするコンテナーのためのインターフェイス。 双方向の反復処理を実装したコンテナーでは、operator++ を呼び出して位置を 1 つ前に進める操作と、operator-- を呼び出して位置を 1 つ後に戻す操作がサポートされています。

IBidirectionalIterator<TValue>

インクリメント演算子を使用して前方に、デクリメント演算子を使用して後方に、双方向でコンテナーの要素にアクセスできる反復子のためのインターフェイス。 反復子が指す要素については、読み書きの両方を何回でも実行できます。 双方向反復子は、入力反復子または出力反復子が必要な場所であればどこででも使用できます。

IForwardIterator<TValue>

インクリメント演算子を使用して前方限定でコンテナーの要素にアクセスできる反復子のためのインターフェイス。 反復子が指す要素については、読み書きの両方を何回でも実行できます。 前方反復子は、入力反復子または出力反復子が必要な場所であればどこででも使用できます。

IInputIterator<TValue>

コンテナーから前方限定でシーケンスを読み取るときに使用する反復子のためのインターフェイス。 反復子が指す要素については、1 回だけの読み取りが可能で、変更はできません。

INode<TValue>

ノード データ構造のためのインターフェイス。 双方向の反復操作をサポートするコンテナーにはノードが含まれています。 ノードには、コンテナー内のその位置にある要素の値と、コンテナー内の次の要素と前の要素へのポインターが格納されています。

IOutputIterator<TValue>

コンテナーに前方限定でシーケンスを書き込むときに使用する反復子のためのインターフェイス。 反復子が指す要素については、1 回だけの書き込みが可能で、変更はできません。

IRandomAccessContainer<TValue>

ランダム アクセス反復処理をサポートするコンテナーのためのインターフェイス。 ランダム アクセス反復処理を実装したコンテナーでは、operator++ を呼び出して位置を 1 つ前に進める操作、operator-- を呼び出して位置を 1 つ後に戻す操作、operator[] を使用して 1 つの要素にアクセスする操作、ポインター演算を使用して 1 つの要素にアクセスする操作がサポートされています。

IRandomAccessIterator<TValue>

ランダム アクセス反復子のためのインターフェイスを定義します。 ランダム アクセス反復子では、operator++ を呼び出して位置を 1 つ前に進める操作、operator-- を呼び出して位置を 1 つ後に戻す操作、operator[] を使用して 1 つの要素にアクセスする操作、ポインター演算を使用して 1 つの要素にアクセスする操作がサポートされています。