macOS 用の apphost を生成する
macOS 上でビルドすると、.NET SDK によってアプリ プロジェクトの実行可能ファイルが生成されるようになりました。
.NET Core 3.0 以降、.NET SDK により、macOS 以外のオペレーティング システム上でビルドする際に、アプリ プロジェクトの実行可能ファイルが作成されていまました。 ただし、macOS 上では実行可能ファイルが作成されませんでした。これは、このバイナリが署名されていないためです。 その結果、OS によって危険と認識されたアプリが作成され、ユーザーが実行することが困難になりました。 .NET 6 SDK を使用すると、アプリの実行可能ファイルに署名できるので、既定で実行可能ファイルが生成されるようになりました。
導入されたバージョン
.NET SDK 6.0.100
以前の動作
apphost の実行可能ファイルは既定では生成されませんでした。 UseAppHost
プロパティを true
に設定することで、SDK に実行可能ファイルの生成を明示的に要求することができます。
新しい動作
dotnet build
または dotnet publish
を実行する場合、apphost は既定で生成されるようになり、ネイティブのコマンドラインのコード署名を使用して署名されるため、ユーザーはバイナリを簡単に実行できるようになりました。
変更理由
実行可能ファイルのコード署名ができるように、HostModel に必要な変更を実装しました。
推奨アクション
アプリが macOS をターゲットにしていて、apphost を生成したくない場合は、UseAppHost
プロパティを false
に設定して、SDK によってこのファイルが生成されないようにします。 この設定は、常に実行可能ファイルを生成する dotnet tool install
には影響を与えません。
影響を受ける API
該当なし
.NET