Windows フォームにおけるマウス ポインター

マウス ポインター (カーソルと呼ばれることもあります) は、マウスで行われたユーザー入力に対し、画面上のフォーカス ポイントを指定するビットマップです。 このトピックでは、Windows フォームにおけるマウス ポインターの概要および、マウス ポインターを変更および制御する方法について説明します。

マウス ポインターへのアクセス

マウス ポインターは Cursor クラスによって表され、各 Control には、そのコントロールのポインターを指定する Control.Cursor プロパティがあります。 Cursor クラスには、Position や HotSpot プロパティなどのポインターを表すプロパティや、Show、Hide、DrawStretched メソッドなどのポインターの外観を変更するメソッドがあります。

マウス ポインターの制御

マウス ポインターを使用できる領域を制限したり、マウスの位置を変更したい場合があります。 Cursor の Position プロパティを使用すると、マウスの現在の位置を取得または設定できます。 また、Clip プロパティを設定して、マウス ポインターを使用できる領域を制限することができます。 クリップ領域は、既定で画面全体です。

マウス ポインターの変更

ユーザーにフィードバックを提供する重要な方法として、マウス ポインターを変更する方法があります。 たとえば、MouseEnter および MouseLeave イベントのハンドラーでマウス ポインターを変更し、計算が行われていることをユーザーに通知して、コントロールでのユーザー操作を制限できます。 アプリケーションでドラッグアンドドロップ操作が行われている場合などのシステム イベントのために、マウス ポインターが変わることもあります。

マウス ポインターを変更する第一の方法は、コントロールの Control.Cursor または DefaultCursor プロパティを新しい Cursor に設定することです。 マウス ポインターの変更例については、Cursor クラスのコード例を参照してください。 Cursors クラスでは、これ以外に手のようなポインターなど、さまざまな種類のポインターに対する Cursor オブジェクトのセットを公開しています。 マウス ポインターがコントロール上にあるときに常に砂時計のような待機ポインターを表示するには、Control クラスの UseWaitCursor プロパティを使用します。

関連項目

• Cursor
• Windows フォーム アプリケーションにおけるマウス入力
• Windows フォームにおけるドラッグ アンド ドロップ機能