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方法: Visual Studio を構成して Web サービスを呼び出す XAML ブラウザー アプリケーションをデバッグする

XAML ブラウザー アプリケーション (XBAP) は、インターネット ゾーン アクセス許可セットに制限された部分信頼セキュリティ サンドボックス内で実行されます。 このアクセス許可セットでは、Web サービスの呼び出しが、XBAP アプリケーションの起点サイトにある Web サービスのみに制限されます。 ただし、XBAP が Visual Studio 2005 からデバッグされている場合、それが参照している Web サービスと同じ起点サイトであるとは見なされません。 これにより、XBAP が Web サービスを呼び出そうとすると、セキュリティ例外が発生します。 ただし、Visual Studio 2005 XAML ブラウザー アプリケーション (WPF) プロジェクトは、デバッグ中に呼び出される Web サービスと同じ起点サイトを持つことをシミュレートするように構成できます。 これにより、XBAP では、セキュリティ例外を発生させることなく、Web サービスを安全に呼び出すことができます。

警告

XBAP が動作するには、Internet Explorer や旧バージョンの Firefox などのレガシ ブラウザーが必要です。 これらの古いブラウザーは通常、Windows 10 や Windows 11 ではサポートされていません。 最新のブラウザーでは、セキュリティ リスクがあるため XBAP アプリに必要なテクノロジがサポートされなくなりました。 XBAP を有効にするプラグインはサポートされなくなりました。 詳細については、「ブラウザーでホストされる WPF アプリケーション (XBAP) についてよく寄せられる質問」を参照してください。

Visual Studio の構成

Web サービスを呼び出す XBAP をデバッグするように Visual Studio 2005 を構成するには:

  1. ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを選択し、 [プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。

  2. プロジェクト デザイナーで、 [デバッグ] タブをクリックします。

  3. [開始動作] セクションで [外部プログラムの開始] を選択し、次のように入力します。

    C:\WINDOWS\System32\PresentationHost.exe

  4. [開始オプション] セクションで、 [コマンドライン引数] テキスト ボックスに次のように入力します。

    -debug filename

    -debug パラメーターの filename の値は、.xbap ファイル名です。次はその例です。

    -debug c:\example.xbap

注意

これは、Visual Studio 2005 XAML ブラウザー アプリケーション (WPF) プロジェクト テンプレートで作成されるソリューションの既定の構成です。

  1. ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを選択し、 [プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。

  2. プロジェクト デザイナーで、 [デバッグ] タブをクリックします。

  3. [開始オプション] セクションで、次のコマンド ライン パラメーターを [コマンドライン引数] テキスト ボックスに追加します。

    -debugSecurityZoneURL URL

    -debugSecurityZoneURL パラメーターの URL の値は、アプリケーションの起点サイトとしてシミュレートする場所の URL です。

例として、次の URL の Web サービスを使用する XAML ブラウザー アプリケーション (XBAP) を考えてみます。

http://services.msdn.microsoft.com/ContentServices/ContentService.asmx

この Web サービスの起点サイト URL は次のとおりです。

http://services.msdn.microsoft.com

その結果、完全な -debugSecurityZoneURL コマンド ライン パラメーターと値は次のようになります。

-debugSecurityZoneURL http://services.msdn.microsoft.com

関連項目